大相撲秋場所(14日初日、東京・両国国技館)で大関とりに挑む関脇若隆景(30=荒汐)が、高熱などで相撲を取る稽古を3日間行っていなかった影響を感じさせない、状態の良さを披露した。8日、東京・両国国技館の相撲教習所で行われた、所属する時津風一門の連合稽古に参加。関取衆の申し合いで計11番取り、8勝3敗だった。内訳は取った順に以下の通り。

○霧島(押し出し)

●湘南乃海(寄り切り)

○霧島(寄り切り)

○玉鷲(突き落とし)

○大栄翔(押し出し)

○正代(寄り切り)

●霧島(押し出し)

○玉鷲(寄り切り)

○霧島(寄り切り)

○玉鷲(送り出し)

●大栄翔(押し出し)

途中、全員関脇以上を経験している実力者相手に4連勝した。鋭い踏み込みから、おっつけなどを駆使して前に出続ける持ち味を発揮。「しっかり稽古しようと思って臨みました。病み上がりだったので、しっかり汗をかいて、感覚を確かめながら取った」と、手応えを口にした。

今月4日夜に発熱。師匠の荒汐親方(元前頭蒼国来)によると、38・5度ほどの高熱だったという。そのため、5日の横綱審議委員会(横審)による稽古総見も欠席。ただ、熱はほどなく下がったといい、大事を取って、6、7日も基礎などで汗を流し、この日が4日ぶりに相撲を取る稽古だった。その影響について若隆景も「問題ない。体の調子は悪くない」と、問題なしを強調した。

先々場所は小結で12勝、先場所は関脇で10勝を挙げた。大関昇進目安の「三役で3場所33勝」には、今場所11勝で到達、10勝でも昇進の可能性は十分ある。明確な大関とりは、今場所が初めてとなるだけに「自分の目標とする番付なので、悔いのないように場所を迎えたい」と気合十分だ。「1番1番、自分らしい下から攻める相撲を取っていきたい。しっかり稽古して、体と気持ちをつくって臨みたい」。場所前や場所中は通常、リップサービスをしない玄人好み若隆景が、最大限の意気込みを語り、大関昇進への思いの強さをにじませた。