元十両で西幕下13枚目の勇磨(27=阿武松)が、現役引退を表明した。この日は,西幕下11枚目の竜翔(23=追手風)を寄り切り、4勝3敗。来場所も再十両を狙える番付になるが、決断は変えなかった。「やりきったなという感じです。最後良かったです、勝ち越して。気合が入りました」と話した。

引退を決意したきっかけは昨年の名古屋場所。西幕下37枚目で4勝3敗と勝ち越した。「場所前にめちゃくちゃ稽古をした。それで3勝3敗から勝ち越した時、これだけ稽古しても4勝3敗。関取から落ちて何年かたち、そろそろ時期なのかなと。ケガもいっぱいして、5回手術しているんです。稽古が十分にできない。稽古ができなかったら力士じゃない。ダラダラするのはやめようと思いました」。

名古屋場所後に、阿武松親方(元幕内大道)に気持ちを打ち明けた。「12年やってきて、やめたいと思ったことはなかった。初めてやめようと思いました」。まだ27歳だが、十分にやりきったと思えた。

最高位は東十両13枚目。思い出の一番は、東幕下15枚目だった2022年秋場所で、朝乃山に突き落としで勝ったこと。「まさか勝てると思ってなかったので」。

6月6日に国技館の大広間で断髪式を行う。その後は、会社員に転身する予定という。【佐々木一郎】

【夏場所全取組速報】はこちら