西十両11枚目の炎鵬(31=伊勢ケ浜)が、東十両11枚目の輝(32=高田川)に押し倒され、4敗目を喫した。
石川県出身で同学年。小学生の時に知り合い、金沢市立西南部中では全国都道府県選手権の団体優勝をともに経験した間柄だ。
前日に対戦を知った時は「うれしかったです」。
脊髄(せきずい)損傷で長く土俵を離れた時期には、心配した輝が引退を勧めたこともある。
「月日がだいぶ経ったので。(けがした)当時はこういう日が訪れるとは考えていなかったので、ここまで戻ってこれたのは、ひとつの喜びではありますよね」。
関取の土俵で再び顔を合わせたことには、確かな意味があった。
取組は甘くなかった。
立ち合いで低く当たった炎鵬が前に出たが、輝の圧力に後退。土俵際で回り込んだものの、最後は押し倒された。
「思い切り気持ちをぶつけていこうと思っていました」。
旧知の相手でも、やりにくさは「特にないですね」と言った。
直近の対戦は22年秋場所8日目。炎鵬がかいなひねりで勝って以来だった。過去の対戦成績は炎鵬の2勝4敗。先場所3年ぶりに関取復帰し、今場所は番付も東西の十両11枚目に並んだことで、対戦が実現した。
今後も対戦の可能性はある。「負けて終わるわけにはいかないので、次は絶対に倒したいです」。関取の土俵で再びぶつかったからこそ、悔しさも残る。最後は「お互いけがなく上を目指してやっていければと思います」と、旧知の相手への思いも口にした。【山田遼太郎】

