大関霧島(30=音羽山)が、横綱豊昇龍(27=立浪)の休場により不戦勝となり、11勝3敗とした。
思わぬ形で白星がついた。ただ、受け止めは複雑だった。豊昇龍の休場を知った瞬間について「うれしくはなかったです。ここまで来たので勝負したかったです」。前日13日目に安青錦に敗れ、今場所後の横綱昇進は事実上絶望的となった。土俵で流れを取り戻したい一番でもあった。
あす千秋楽は大関琴桜戦。勝てば、安青錦の結果次第で賜杯(しはい)の可能性も残る。「まずは自分の一番に集中していくことが大事」と引き締めた。この日の過ごし方も「明日の一番、それだけのことしか考えてなかったです」と、目線は最後の土俵にあった。
ふと「明日で終わりかぁ」とも漏らした。長かったかと問われると、「長いというか、暑いですよね。名古屋場所が終わったら、夏が終わったなという感じですよね」。少し表情も和らいだ。最後まで優勝の可能性を残し、千秋楽へ向かう。

