瀬戸内7県を拠点に活動するSTU48が、チャリティーコンサートツアー初日を迎え、夜公演アンコールの最後には、グループ初のオリジナル曲「瀬戸内の声」を生演奏で披露した。

兵頭葵(17)のピアノ伴奏に、瀧野由美子(20)がサックスを合わせ、メンバーが合唱。客席は青のペンライトに染まり、ファンも自然と歌い出すなど、会場が一体となる感動的な幕切れ。矢野帆夏(19)ら、涙を流しながら歌うメンバーもいた。

兵頭は昨年12月の瀬戸内7県ツアー追加公演で、ピアノの腕前をファンに初披露していた。メンバーから「スペシャルな演出ですよ」と口々に言われ、ハードルが上がる中での完璧な演奏に、兵頭は「めっちゃ緊張しました…」と本音を漏らしたが、会場からは大きな拍手が起こった。

矢野、谷口茉妃菜(18)は「てもでもの涙」をデュエットした。ともに歌唱力に自信のある仲良しコンビだが、感想を聞かれた矢野は「緊張して全然覚えてない…」と暴露。藤原あずさ(20)は「親心が芽生えちゃって」と、舞台裏で泣きそうになりながら見ていたことを明かした。

AKB48の定番ライブ曲の1つ「ハート型ウイルス」は、土路生(とろぶ)優里(19)田中皓子(22)今村美月(18)の3人で披露した。土路生は「やりたいってずっと言い続けて、ようやく念願がかないました」とうれしそうに話していたが、磯貝花音(18)も同じ思いだったようで、「私も『やりたいんですよね』って言ってた」と寂しそうにつぶやいていた。

6~7月に起きた西日本豪雨災害の被災地域を支援するツアーで、今後は東京、福岡でも行われる。収益の一部は被災者に寄付される。