「女性アナの水曜日」は、先週に続いてテレビ朝日森葉子アナウンサー(33)の登場です。幼少期から大学時代まで、剣道に打ち込む日々を過ごしましたが、あることがきっかけで、アナウンサーを目指すことになりました。

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女性アナウンサーは都市部の私大出身のイメージが強いが、森アナは茨城大教育学部を卒業している。幼少期から剣道に打ち込み、大学も剣道が盛んな同県の国立大を選んだ。卒業後も剣道を続けることを考え、将来の仕事は「教師か警察官の2択」だったといい、「アナウンサーという職業に就く可能性はゼロでした」と振り返る。

転機は姉のアナウンサー職内定だった。現在NHK水戸放送局の森花子アナ(34)は実姉で「何でもできる一番身近な憧れの存在です」という。ちょうど教育実習期間に姉のアナウンサー内定の知らせが届いた。将来を考える時期だったこともあり「何のために剣道をやっているかというと、常に成長していたいというのが軸。社会人としても、成長し続けられる仕事に就きたいと思いました」。姉の影響もあり、アナウンサーの仕事に目を向けると興味が湧いた。「見た目も内面も兼ね備えないと魅力的に思われない。しゃべりの技術も鍛錬が必要で面白い。一生続けていけるんじゃないかと。私も姉みたいになりたいと思いました」。

決意した時、既に各局の採用試験はほとんど終わっており、1年後に再挑戦してテレビ朝日から内定をもらった。「大学4年で内定をいただいたので、卒業して1年間はフリーターみたいな感じでした」と振り返る。入社までの期間、JR東京駅構内のおにぎり店でアルバイトした。「千葉、茨城しか知らない人間なので東京に慣れようと思って」。もう1つ理由があった。「東京までの交通費が出る。そうするとテレビ朝日のアナウンススクールに行ける。おむすびも食べられる。この流れを作りました、自分で」と笑う。今振り返ると「楽しかったですね」という。【遠藤尚子】

◆森葉子(もり・ようこ)1986年(昭61)4月26日、千葉県生まれ。茨城大教育学部卒業後、10年テレビ朝日入社。現在「ナニコレ珍百景」に出演。170センチ。血液型A。

「報道ステーション」でフィールドリポーターを務めるテレビ朝日の森葉子アナウンサー(撮影・鈴木みどり)
「報道ステーション」でフィールドリポーターを務めるテレビ朝日の森葉子アナウンサー(撮影・鈴木みどり)