「肉体派舞踏集団」が強くなって蘇った。
VIBEはFULLCAST RAISERZが開幕から2連勝だ。昨シーズン13戦で1勝しかできず、最下位に沈んだ屈辱を乗り越え、TOYOTAアリーナに拳を突き上げた。
HYPEはインフルエンザによる直前、大幅にメンバーを入れ替えたKOSE 8ROCKSが接戦の末にList::Xを破った。
【BLOCK VIBEの結果】(数字はパーセント)
1st Match:FULLCAST RAISERZ○〔62.9-37.1〕●SEGA SAMMY LUX
2nd Match:Valuence INFINITIES●〔46.4-53.6〕○DYM MESSENGERS
3th Match:KADOKAWA DREAMS●〔49.8-50.2〕○CHANGE RAPTURES
4th Match:M&A SOUKEN QUANTS●〔39.2-60.8〕○LIFULL ALT-RHYTHM
MVD=Valuence INFINITIES/MAiKA(大接戦で敗れたものの、本日最も指示されるダンサーに。入場シーンで肩車の土台になあって現れたインパクトも大!)
2戦目のRAISERZのテーマは「BROTHERHOOD(戦友)」。
Dリーグという戦場でともに戦うメンバー、応援してくれるファン、そしてリーグスタート当時から切磋琢磨してきたSEGA SAMMY LUXLUXへのリスペクトを込めた。
堂々と雄々しく力強く。力任せに叩き潰すと言うより、すべてを受け止め、正面から寄りきってく。王道プロレスと横綱相撲を併せ持つ、風格すら漂うパファオーマンスで、先攻にもかかわらず、大差をつけた。開幕戦と合わせて131. 7の高得点をたたき出した。
屈辱のシーズンオフ。「監督」KTRは徹底して自分たちとDリーグで戦っていくことを見つめ直したという。
「肉体派舞踏集団」と呼ばれる自分たちがやるべきこととは何なのか?
そこはわかりやすく、徹底して体を鍛え直した。
開幕戦、入場してきたリーダーINFINITY TWIGGZの表情だけで大きな変化が見て取れた。頬が深く削られ鋭く精悍さが増していた。
「僕は顔に出やすいんですよ」という人なつっこさは変わらないが、週3、4日は筋トレに取り組んだ。筋肉を大きくしながら、ビルドアップするうちに体重は6~7キロ絞られたという。
舞台裏でそばにいたDYM MESSENGERSのFOOLが分厚い胸板に感心しながら「腕立て伏せなら、何回ぐらいやるの?」と聞くと「500回ぐらいかな」と答えた。
周囲はため息をもらすしかなかった。
開幕戦は作品の終盤でシャツをはぎとった。
どのメンバーもすべての筋肉が隆起して、遠くの席からでも、その陰影が確認できた。
2戦目は花道を引き揚げる前に、上半身をさらした。
みんなの期待には、わかりやすく応えてくれる。
「肉体派舞踏集団」ここにあり。
彼らの悔しさも、覚悟も、戦略もダイレクトに伝わってくる変身だった。
終演後の会見場で歩み寄ると
「優勝します」。
研ぎ澄まされたほほのラインが、うらやましかった。
かっこいいけど、絶対にツーショットは撮られたくないと思っている。
○…CHANGE RAPTURESがKADOKAWA DREAMSを0.4ポイント差で破った。KDから挙げた初白星で、昨シーズンのCS準決勝で敗れたリベンジを果たした。
SPダンサーにGENERATIONSの中務裕太を迎え、強靱な肉体美でインパクトを残した。中務は「アーティストとして13年やって来ましたが、Dリーグのステージに立つのはめちゃくちゃ怖かった」と告白。リーダーYUYAは「練習の期間も含めて、アイデアもだしてくれて、やりやすく、楽しかった」と振り返った。
○…LIFULL ALT-RHYTHMが昨シーズンROUND.7以来、8戦ぶりの白星。Karimは「今日はいい夢が見られそうです」。
【BLOCK HIVEの結果】(数字はパーセント)
1st Match :dip BATTLES○(70.1-29.9)●LDH SCREAM
2nd Match:KOSE 8ROCKS○(53.3-46.7)●List::X
3th Match:CyberAgent Legit○(81.4-18.6)●Benefit one MONOLIZ
4th Match:avex ROYALBRATS●(36.7-63.3)○Medical Conciege I‘moon
MVD=CyberAgent Legit/Chris Ackey
ここ2年、ほぼ会場に足を運んできたが、このラウンド2日目のHIVEは配信で見せてもらった。「生」で見ないと取材者失格にような気もするが、Dリーグは配信のオーディエンスによるジャッジも重要だけに、時には見方を変えるのも大事な取材だと、自分に言い聞かせる。
前日「明日は配信を見ます」とDリーグの影番長M女史に伝えると、「ええっ」とにらまれた。やっぱ、この世界、生で見て欲しいのね。
「これを人は背信(配信)行為と言います」と言い残して背中を向けると、しばらくたって、「うまいなあ!」。ご理解いただき、ありがとうございます。
さて、配信のいいところ。すぐに気がついた。TAKAHIROさんのMCと世界の解説が聞けるところだ。
例えば、LDH SCREAMが黒ずくめに骸骨をあしらった衣装でそろえてきた。白と黒のコントラストがくっきり浮かび上がれば、かっこいい演出になるはず。
ところが、もう1つピンとこない。世界もその点を繰り返し指摘していた。
新会場はかなり広くなった。有明当時よりどこかぼんやり見えるは、そのせいなのか、老眼が進んだのか、それとも、各チームがまだ新会場の照明を効果的に使え切れてないのか?
とにかく、自分が気になっていた照明の効果について、世界の指摘が聞けたのは勉強になった。
そして、2連勝を81.4というすさまじいポイントで飾ったCyberAgent Legitに対して、世界は言った。「おつかレジット」。
ダジャレの世界観は参考にならなかった。
ちなみに、作品の終盤でセンターを踊ったLegitのATOも、このオフ、トレーニングと食事制限をして、かなり体を絞り込んだ。
再び完全優勝を目指すためには、何かを変えたいと取り組んだ結果、元来シャープな彼のテクニックに、スピード感が加わった気がする。
研ぎ澄まされたDリーガーは美しい。
会場と配信の2日間。どっちのD.LEAGUEも楽しかった。
【採点方法がパーセンテージの争いに】前シーズンまで獲得項目数で争われた採点が、今シーズンから「獲得割合」に。下記の6つの審査項目を通じて、合計100パーセントのうち、より多くのシェア率を獲得したチームが勝利する。
また、オーディエンスの持ち点が50パーセントあり、専門家によるジャッジと同比率となり、それだけ「民意」が反映するスタイルになった。
◆テクニック(ダンステクニックを総合的に評価)12.5パーセント
◆コレオグラフィー(振り付け、構成、演出)12.5パーセント
◆シンクロパフォーマンス(8人のダンサー全員の動作の一致)12.5パーセント
◆エースパフォーマンス(会場で観戦中のオーディエンスの評価。アプリを利用)25パーセント
◆配信ジャッジ(配信で観戦しているオーディエンスによる評価。アプリを利用)25パーセント





