もはや猿の姿をした人間にしか見えない。チャールトン・ヘストン演じる宇宙飛行士が人類の驚くべき運命を知る衝撃的なラストシーンで人気を博した1968年の第1作から、はや半世紀以上。本作は新たな始まりを告げる完全新作として描かれつつ、過去作を思わせる要素もちりばめられている。

いまから300年後、猿が支配する地球が舞台。ウイルスの流行で退化した人間は言葉を失い、野生動物のような存在となっていた。人類に代わり、巨大な帝国(キングダム)を築こうとする冷酷な猿の独裁者「プロキシマス・シーザー」に若き猿「ノア」(オーウェン・ティーグ)と人間の女性「ノヴァ」(フレイヤ・アーラン)が手を組み、立ち向かう。

劇中に登場する猿は過去作よりも“進化”を遂げている。ノアのリアルな感情表現がすごい。表情や動作に喜怒哀楽をにじませ、観客をドラマの中へと引き込む。俳優の動きをCG化する技術「パフォーマンス・キャプチャー」が、さらに進化し、映像技術の進歩も体感できる。猿と人間は共存できるのか。猿の独裁か。過去作を超えるスケールだ。【松浦隆司】

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