笑福亭鶴瓶(63)が25日、NHK大阪放送局で、相棒を上岡龍太郎さんから、吉本新喜劇の小籔千豊(41)にかえた台本なしのフリートーク番組「ヤブツル」(8月22日午後11時30分=全国)収録を行った。

 出演者は2人だけ。立ったままオープニングのトーク、その後、転換をはさんで、今度は座って延々しゃべり続けるスタイル。大阪の読売テレビで98年の上岡さん引退まで放送された大人気番組「鶴瓶・上岡パペポTV」をそのまま踏襲したような、小籔&鶴瓶のトーク番組となった。

 もともと、小籔が同番組のファンで、学生時代には「徹夜した観覧券に並んだこともある」ほどで、鶴瓶の“新相棒”に決まった。鶴瓶は、一般ファンとも積極的にコミュニケーションをとることで知られ、街中での声掛けだけではなく、手紙に記載された連絡先にもアクションをとっており、小籔も尊敬している。

 ただし、鶴瓶によると「おかげで知らん番号から携帯に電話がかかってくる」そうで、先日はドラマ収録の際に、見覚えのない番号で着信があった。

 「休憩時間やったから出たら、なんでも『まんじゅうを多く発注し過ぎて、キャンセルするかどうかでもめている。私はキャンセルすべきと思って、キャンセルしたが間違ってませんよね』って。『間違ってない』って一生懸命答えたけど、なんでやねん…と」

 しかも、そのドラマは戦争もので、当時は軍医の衣装だった。「軍服のままで、なんでまんじゅうの話に…」とぼやきつつも、こんなたわいないトークでスタジオをわかせた。

 小籔も、そんな鶴瓶の姿勢に共鳴し「遠くから『おい小籔』って呼ばれて、昔は腹立ってたけど、寄っていくことにした。話してみれば、好きやいう話になって、新喜劇も見にきてなってなる。腹が立たなくなった」と話した。

 鶴瓶の生きざま、日常生活が、おもしろネタを呼び込んでいるのは相違なく、かつて上岡さんもネタにしていた。鶴瓶によると、タモリから「自閉症ってあるけど、お前は“自開症”。開けっ広げすぎ」と言われたことも明かした。

 収録後には、鶴瓶が「またやろうな」と“レギュラー化”を提案。小籔も「光栄です」とこたえた。

 さらに、鶴瓶の話術の原則は「うそをつかないこと」だといい「本当のことしかしゃべったらあかん。ホンマにあったことを、そのときどこに誰がおって、何があったか、きっちり描写入れんねん」。鶴瓶トークの秘密も伝授した。

 同番組の佐橋陽一チーフ・プロデューサーによると、今後も単発で定期制作を検討しており「春夏秋冬、季節ごとに放送したい」と話していた。