市川染五郎(42)が夏恒例の創作舞踊公演「渋谷金王丸伝説」(7~9日、東京・渋谷区文化総合センター大和田伝承ホール)に今年も挑む。渋谷を開拓した一族の英雄・金王丸を題材にした公演で6回目。今年はスクランブル交差点を舞台に金王丸がさまざまな出会いをする演出になる。染五郎はこのほど渋谷・金王八幡宮を訪れ、成功を祈願。「いつも以上に強く『お願いします。力をください』と神頼みしました」。これまでは歌舞伎や歌舞伎舞踊で培ってきた技術をアレンジした公演だったが、今回はダンサーが振り付けに入り、ディスカッションしながら作った。「混ぜ合わせて新しい振りができないかと。新しい踊り方を作っていきたい」。
先月は蝦夷(えぞ)の英雄を演じ、今度は金王丸。日が当たらなかったり、知っているようで知らない人物が気になる。今後、歌舞伎にしてみたい題材を聞くと、写楽ら浮世絵師、鎖国が出来上がった過程や黒幕、麻布の坂など人物に限らずいろいろ飛び出した。常にアンテナを張った感性が、新しい「金王丸伝説」にもつながっている。【小林千穂】



