4人組ロックバンドRADWIMPSのドラム山口智史(30)が、音楽演奏家がかかる、意思とは異なった筋肉の力が入り、演奏が困難になる神経症状「フォーカル・ジストニア」のため休養すると23日、公式サイトで発表した。

 右足の神経症状のため、動かせなくなり、自分の思うようにドラムをたたけなくなったことが原因。公式サイトによると、2009年(平21)に開催したイルトコロニーツアーのライブ中に、山口はバスドラムを鳴らした際、右足が自分の意思とは異なり、動かせなくなる瞬間があったという。

 山口はリハビリを続けて、回復や悪化を繰り返しながら活動を続けてきたが、デビュー10周年を迎えた今夏、症状が突然悪化し、「もうステージには立てない」と申し出たという。心身ともに限界を迎え、脱退も希望したが、メンバーで話し合った結果、無期限の休養として籍を残すという。

 公式サイトによると、残りのメンバーは、活動の継続を決め、山口とともにサポートドラマーを探し、「良いドラマーが見つからなかったら、全てのリスクを引き受ける覚悟で、ツアーはキャンセルする」という覚悟のもとオーディションを繰り返し、サポートドラマーを見つけたという。

 フォーカル・ジストニアは痛みやしびれがなく、演奏家が演奏の際に主に使う体の部位が動かなくなったり、思ったのと違う方向に動く神経症状だ。発症の詳細や効果的な治療法、リハビリ方法が確立されていないという。

 公式サイトでは「鍛錬を要する職業の方が稀に発症するものです。フォーカルは局所、ジストニアは身体のこわばりや緊張と言う意味を持っています。音楽家は、時に複雑な動作をハイスピードで繰り返すことを要求される、繊細な職業です。極度に集中したトレーニングを長期間続けた結果、楽器を前にすると脳がストレスや緊張で過敏に反応してしまい、エラーを引き起こすのが原因ではないかと考えられています」と説明している。