今年2月に新婚だった29歳の妻を亡くした読売テレビの清水健アナウンサー(39)が25日、「大阪マラソン」3回目の挑戦で自己ベスト(4時間25分14秒=ネットタイム)をマークしてゴールした。
ゴールの瞬間、1歳になったばかりの息子を抱きかかえ、涙を流した。
「ゴールしたら、僕たち(夫婦)の宝物(息子)があったんで…」
泣き笑いの顔で、ゴール直後、息子を見つけてかけより、抱きかかえた瞬間を、照れながら振り返った。
「今年はね、誰にも(走れと)言われてないんで。自分で走ったんで、(完走を)やらなきゃ父として、キャスターとして、だめでしょう。みんなの(沿道の)声に押されましたね」
清水アナは結婚した13年に同マラソンへ初出場。翌14年に子どもが生まれ、2回目の挑戦。そして今年2月、長男を出産したばかりの夫人が亡くなった。
「やっぱり走ってても、今日家出るときも、寂しかったですね。でも、僕たち3人(夫婦と息子)はいつも一緒なんで、前向きに生きていきたい」
息子に父の立ち直りを見せるため、参戦を決意した今年のマラソン。清水アナは「例年以上に追い込みました。今年は(自分に)負けなかったです。妻もほめてくれると思います」。自己ベストでの完走を振り返るうち、亡き妻を思い、目に涙を浮かべた。
「でも、やっぱり、清水健は前を向いたって思ってもらいたいし、分かってもらいたい。息子はまだ1歳で今は何も分からないでしょうけど、2年後、3年後と分かるようになったら、教えたい」と話していた。