乳がんで闘病中の小林麻央(34)が、日本テレビ系密着ドキュメンタリー特番「市川海老蔵に、ござりまする。」で、闘病を公にしてから初めて、夫市川海老蔵への思いをテレビカメラの前で語った。

 麻央は海老蔵に関して「養父が亡くなってから、主人を見ていて、すごく孤独だなって感じることが多かったですね。それはもう…家族の愛とかそういうことで埋められる孤独ではなくて、彼自身が歌舞伎の家に生まれて、歌舞伎役者として、彼自身として生きていく上での孤独というのをすごく感じることが多くなって、父が亡くなってからの主人はそういうのを見せるわけではないが明るくて前向きで常にポジティブな主人の姿はあるんですけど、そういう中に主人の孤独をすごく感じることが私自身は多くなっていた。私が病気になって私自身も誰かに話したりとか、誰かに共有したりしきれない苦しみとか悲しみ、どうしようもない思いというのを私なりに経験した中で、今2年が経ち主人が前に言っていた時には私は理解が出来なかった考えとか、感覚とかを少し理解できるというか想像できるようになってきた部分が不思議とあって。私が病気をして得たものの1つかなと思っていて。そう思うと病気をする前よりも、ちょっといいパートナーに、もし私がこの病気を乗り越えて、今私なりにある試練というものを乗り越えられたときに、病気をする前よりもちょっといいパートナーになれるんじゃないかなという」と話すと少し言葉を詰まらせ涙した。

 涙を少し拭いた後は気丈に「すごく思うのは役者海老蔵をパートナーとして支えられるチャンスを神さま下さいといつも思う」と笑顔を見せた。「主人はいつも俯瞰して物事を見ることを教えてくれるので、ああそうじゃなかったって。今、痛いのは事実だけど、でもそれだけじゃないんだって。もっと世界を広げてみないといけないということを思い出させてくれるので、そういう意味では、闘っていく中で心の持ちようを主人にはすごく教えてもらっていますね。私が持っている物差しとは違う物差しでの物事の見方を教えてくれるので。教えてくれるというか見せてくれるというか。だから病気になる前は、何、訳の分からないことを言っちゃってと思うことが結構あったが、病気になってからはもう本当に有り難いと。主人と結婚したからこそ、今私こうやって生きてられるなって思います。そうじゃなかったら心が死んじゃってたかもしれない。だからすごく感謝してます」と最後は笑顔で話した。