女優寺島しのぶ(44)の長男真秀(まほろ)くん(4)が3日、東京・歌舞伎座で初日を迎えた「団菊祭五月大歌舞伎」(27日まで)で初お目見えした。

 真秀くんは「魚屋宗五郎」の酒屋丁稚(でっち)与吉役で、祖父尾上菊五郎演じる宗五郎宅に酒を届ける役回り。角だるを手に花道から登場、初めてのせりふは「ごめんくださいまし!」。よく通る声が響くと、大きな拍手が起こった。

 上演前と後のロビーでは、寺島と夫でフランス人のアートディレクター、ローラン・グナシアさん、真秀くんの祖母で女優富司純子が、ひいき筋にあいさつする姿があった。富司は始まる直前は「冷や汗ものです」と緊張の様子だったが、舞台を見て「ホッとしました」。

 真秀くんの歌舞伎デビューの点数を聞かれた寺島は「60点」と厳しめだったが「無事に済んで良かったです。お客さまの拍手を聞いて感極まりました」と大喜びだった。

 夜の部「寿曽我対面」では、坂東彦三郎あらため坂東楽善、長男亀三郎あらため坂東彦三郎、次男亀寿あらため坂東亀蔵の襲名披露口上が行われ、彦三郎の長男坂東侑汰くん(4)が坂東亀三郎として初舞台を踏んだ。