女優柴咲コウ(35)が主演し、25日に放送されたNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(日曜午後8時)の第25話の平均視聴率が、関東地区で12・3%だったことが26日、ビデオリサーチの調べで分かった。前週は12・4%だった。

 同作は男が絶えた井伊家を「男」を名乗って守り抜き、後に徳川四天王の1人に数えられ彦根藩の藩祖となった井伊直政、幕末の大老として知られる井伊直弼へと子孫をつないだ女領主・井伊直虎を主人公とした物語。

 25日の回は、井伊の材木をまとめて買い取りたいという商人が見つかり、張り切る井伊直虎(柴咲コウ)と瀬戸方久(ムロツヨシ)。一方、井伊を去った龍雲丸(柳楽優弥)たち一味は気賀に戻り「龍雲党」を旗揚げする。駿府では今川氏真(尾上松也)が同盟を破った武田への対抗策として「塩止め」を行い、武田家と通じる商人の取り締まりを強化していた。そんな中、井伊家の材木の商い先である「成川屋」が三河の徳川に材木を流していることが発覚する。その事実から今川に謀反を疑われた直虎は、駿府へ申し開きをしに行くことに。直虎は今川が最初から申し開きを聞き入れるつもりがないと悟り、井伊の材木を取り戻すことで忠義を見せるという策を考える。道中薬を使って熱を出し時間を稼ぐ直虎。氏真と対面の場に臨んだ直虎のもとに駿府城下に次々と材木が運び込まれているとの知らせが入る、という内容だった。

 直虎を看病する小野政次(高橋一生)が「俺の手は冷たかろう」と話しかけ、そっと直虎のほおに手を添える場面もあった。