歌手でモデルの安田レイ(24)が大阪市内で日刊スポーツの取材に応じ、2月に大阪と横浜で行うバレンタインライブをPRした。

 13年のデビュー以降、ドラマやアニメ主題歌などをリリースし、15年には日本レコード大賞新人賞を受賞。その伸びやかなボーカルには定評がある。「最近のライブでは生音にこだわっていて、瞬間ごとに変化する演奏に合わせて歌うことの喜びをあらためて感じています」。オーディエンスとの間合いを見極め、雰囲気を楽しむ心の余裕ができたようだ。

 「ラジオの生放送が大きい。毎回ゲストを迎えてお話しするのですが、あるときは手相占い師、その次は女優さんという具合に、自分の知らないジャンルの方に出会える。世界が広がる感じです」。現在、毎週土曜に生放送で臨むTOKYO FM「JA全農 COUNTDOWN JAPAN」と全国JFN系「CITY GIRLS MUSIC」の2番組でパーソナリティーを務める。

 昨年末のクリスマスコンサートでは、初めてピアノの弾き語りに挑戦した。昨春から練習に励み、見事にミニー・リパートンの名曲「Lovin’ You」を歌いきった。「いつか絶対弾きたいと思っていたので、満足感がありました。でも弾き語りは難しいですね。やられている方の右脳と左脳をのぞいて見てみたい」とはにかむ。

 昨年は他にも学園祭ライブで同世代の大学生から刺激を受けたり、秋田・新潟・高知など地方も訪れたという。多くの出会いがあったが、忘れられないのは2年前、山口県で開催されたスカウトの大会「世界スカウトジャンボリー」(世界スカウト機構主催)でのゲスト出演だ。世界155の国と地域から集まった3万4000人を前に歌った興奮はすごかったという。「(ハーフとして)自分の中にある海外のノリみたいなものが湧き出た感じ」。いつか生まれた米国で、「がい旋ライブ」を行うという目標も内に秘める。

 バレンタインライブは「愛」をテーマにした2部構成を企画。それぞれ「Sweet Chocolate」(邦楽中心)、「Red Rose」(洋楽中心)と題して、自ら選んだ愛をテーマにした名曲をカバーする。「愛とひと言でいっても、好きとか失恋とか、いろいろな形がある。日本では女性が男性にチョコを贈るイメージですが、海外では好きな人にバラを贈る。それぞれのバレンタインに寄り添うような、LOVEいっぱいのカバーをたくさん歌おうと思っています」。セットリストは当日まで秘密だが、「幅広い世代が知るスタンダードナンバーもチョイスするので、楽しみにしていて下さい」。大阪公演の会場は、大人の雰囲気漂うビルボードライブ。安田のボーカルがしっとりと響く「特別な夜」に酔えそうだ。

 ライブは2月9日がビルボードライブ大阪。1部が午後6時30分、2部は午後9時30分に開演。同12日はモーションブルー横浜で開催。1部が午後4時30分、2部は午後7時30分に開演する。

 詳細は公式サイト(http://www.yasudarei.net/)を参照。