桂文枝(74)が26日、大阪市内で行われた上方落語協会の総会で、今期限りで会長から退任する意向を表明した。文枝は歴代最長の8期15年にわたって会長を務めてきた。来月26日の次期会長候補選を辞退する。任期は5月に開かれる総会までの予定。

 総会終了後に「晴れやかな気持ち。やりきったという感じ。月亭八方幹事長から『会長のおかげです。お疲れさまでした』と言葉をもらい幸せでした」とすっきりとした表情で話した。

 前回選挙があった16年3月に今期限りで退く意向を示していたが、神戸・喜楽館の開館が今年夏になったことや、昨年夏には富士山頂落語会を成功させたこともあって、続投へ意欲を示した時期もあった。しかし一部週刊誌などが報じた不倫騒動などもあって心労が重なった。続投を望む声も上がったが「僕の中に迷いはなかった」という。関係者によると総会でも「今回のことではご心配、迷惑を掛けたと思う。お騒がせして申し訳ありません」と謝罪したという。

 大阪では戦後初の定席「天満天神繁昌亭」を06年に開くなど、上方落語界の隆盛や発展に貢献した。選挙は4月26日に予定。【村上久美子】