女優真矢ミキ(54)主演のフジテレビ系連続ドラマ「さくらの親子丼2」(土曜午後11時40分)の第3話が、15日放送される。昨年10~11月に放送された連ドラの第2弾。真矢が演じるのは、親から虐待を受けた子どもたちが一時的に避難、保護される子供シェルター「ハチドリの家」の食事スタッフ・九十九さくら。子供たちに食事を提供しながら、問題解決に立ち向かっていく。

2カ月が原則の「ハチドリの家」に1年以上入居して、リーダー的な存在の新城由夏を演じるのが岡本夏美(20)だ。ファッション雑誌「ニコラ」の専属モデルとして活躍。13年にTBS系連続ドラマ「夜行列車」で女優デビューした。岡本は「由夏は謎に包まれた部分が多くて、ときに彼女の行動が卑劣に映るかもしれません。でもその1つ1つに理由があります。壮絶な非行歴がありつつ、シェルターでは普通の女の子らしい一面も見せるので、いろいろなことを考えながら由夏の多面性を演じたいです。この作品はオリジナルなので、役を自分なりに作るという意味でもやりがいがあります。由夏の中にあるたくさんの“色”を表現して、『もっとこの子が見たい』と思ってもらえるキャラクターにしていきたいです」と話している。

そして今話では、さくら(真矢)が通うようになってから「ハチドリの家」の雰囲気に変化が訪れる。大豆生田香(塩野瑛久)はチンピラたちを手玉に取って追い返したさくらを見て、すっかり心酔したようだった。

女子たちも全員で食卓を囲むことが増えて“女子会”で盛り上がることがあった。井口茜(柴田杏花)は心配してくれる新人弁護士・川端哲也(柄本時生)の優しさを自分への愛情と勘違いしていた。シェルターの子どもたちは、人に優しくされたことがほとんどなく、その優しさがあだにならなければいいがとホーム長の鍋島真之介(相島一之)から聞かされるさくらだった。

ある日、由夏(岡本)は東大の医学部を目指すほど優秀な小宮山詩(祷キララ)から「通っている図書館で気になる男子がいるのだが、どうやって打ち解ければいいのかわからない」と相談を受ける。これまで勉強しかしてこなかったため、人とのコミュニケーションの取り方が思いつかない詩に由夏は驚きつつ、ありのままの素直な自分を見せるようアドバイスする。

図書館で彼から話しかけられた詩は由夏に言われた通り、ありのままの自分を話し始めるが、それが徐々にエスカレートし始める。

青森県の弘前で病院を営む一家に生まれた詩は、病院の跡を継ぐよう父親から強いプレッシャーを受けていた。いくら勉強しても、結果が出ないと父に暴力を振るわれていた詩は生きることに疲れ、家を飛び出して自ら死のうとしたのだ。その際、親切な男に助けられたものの、男は詩にとんでもないことを強要していた。

父親への報復のために人生を勉強にのみ費やし、感情を表に出すこともない詩をさくらも心配する。そんな折、いつもの希望する夕食の投票が行われ、その中の一票に「鍋焼きうどん」があった。ピンときたさくらは、詩の受験勉強の夜食にと、熱々の鍋焼きうどんを持って行く。うどんを食べる詩の目からは、かすかに一筋の涙が。そして詩は、さくらにある頼み事をする。