NHK大河ドラマ「いだてん～東京オリムピック噺」のDVDの販売はどうなってしまうのでしょうか。

例年、大河ドラマのDVDは、約12話分を1パックとして年4回に分けて販売されています。昨年の「西郷どん」の場合、昨年7月に第1集が販売され、10、12、今年3月と、第4集まで販売されました。

7月の販売の3カ月前の4月には告知が行われ、予約を受け付けて販売される流れ。ところが今年は出演していたピエール瀧が3月、麻薬取締法違反容疑で逮捕され降板したこともあり、先が見えない状態です。瀧が出演した第4～8話までの5話分は、NHKオンデマンドでの配信が停止されています。本放送前の収録済みの内容は代役を立てて、優先的に撮影をやり直しましたが、放送済みの5話分については、まだノータッチのようです。

先日、NHKの幹部はすでに放送済みの分の撮り直しには「そこはまだ今後の検討課題。今はこれから放送する分の対応をしている。その先に検討することになる」と語っていました。

現時点で、昨年の「西郷どん」のDVDの販売スケジュールと比べると、すでに昨年の予約開始の4月から2カ月遅れています。NHK関係者によると、放送済み部分の撮り直しには共演者のスケジュールの問題で難航しているようです。5話分を一気に撮り直しができればいいのでしょうが、そう簡単にはいかず、もし、撮り直しが決定し、作業に入っても撮影期間に数カ月かかる可能性もあります。

現状、もしも今、DVDの発売が決定しても、販売は例年より約半年遅れになるでしょう。また、販売されない異例の事態になる可能性も。場合によっては第4～8話については、瀧の出演部分をカットした総集編のようなスタイルに編集したDVDになるかもしれません。どうなるのか気になります。【中野由喜】