歌手加山雄三(82)が軽い脳梗塞のため入院していることが12日、分かった。そのため、今月16日の大宮ソニックシティ、28日の札幌文化芸術劇場のコンサートを延期するという。

加山は今月8日に自宅で体の不調を訴え、病院で検査を受けたところ、右の脳に軽い脳梗塞を発症していることが分かったという。現在は点滴加療を目的に入院しているが、順調に回復に向かっているという。しかし、大事を取って、16日の大宮公演は来年1月15日に、28日の札幌公演は3月24日に振り替える。また、12月14日の東京・渋谷のオーチャードホールのコンサートは予定通り行うという。

加山は所属事務所を通してコメントを寄せ、「皆さん、ご心配をおかけしてます。今のところ病気による症状は何もなく、自分としてはいたって元気にしていますが、自宅で気づいた時、ただちに病院へ向かった行動が大きな救いだったように思います」と、不調を感じた時にすぐ病院に行くことの大事さを強調した。

さらに「自分のような年齢で同じような経験をしている方がたくさんいると思いますが、早期に発見することがいかに大事かを、より多くの人が知ってもらえる機会になれれば幸いです。いち早く回復してみなさんの前に元気な姿をお見せできますよう治療して参りたいと思います」と、12月の渋谷公演での復帰を約束した。

<最近の加山雄三>

▼2018年4月 静岡県西伊豆町の漁港に係留されていた、持ち船の3代目「光進丸」(104トン)で火災が発生。出火から42時間後に鎮火したが、船の大半が水没した。

▼19年4月 運転免許証を自主返納。理由は趣味のテレビゲームでプレー中に反射神経の衰えを実感し、「運転が怖くなった」。

▼同5月 自宅で筋トレ中、バーベルの重さを変えようとした際に無理な体勢となり、腰を負傷。医師の診察の結果、腰椎椎体骨折と判明。6月の4年ぶり全国コンサートの初日は痛み止めの注射を打って熱唱。