乃木坂46中田花奈(25)初の冠番組、CSTBSチャンネル1の「乃木坂46中田花奈の麻雀ガチバトル!かなりんのトップ目とれるカナ?」が、1月25日からスタートした。8年半続けたアイドル活動の中で“全盛期”が再び訪れようとしている。

初回放送では、インスタントジョンソンのじゃい、アルコ&ピースの酒井健太らと対局し、見事にトップを獲得した。その後の放送でも、手堅い打ち筋で好成績が続いている。レギュラー出演している鈴木たろうプロからは、「慎重派で、ちゃんと打てているし、言うことがないです」と絶賛されていた。

11年8月に乃木坂46のオーディションに合格。すぐに選抜メンバー入りし、12年5月発売のセカンドシングル「おいでシャンプー」では、ポジション最前列のフロントメンバーとして、センター生駒里奈(24)の脇を固めた。

その後は選抜落ちも経験。パフォーマンス力が高く、実直な性格で、根強い人気を誇るが、時には「『おいでシャンプー』の頃が全盛期でした」と自虐することもある。有望な後輩メンバーも増え、層も厚くなった乃木坂46の中で、突き抜けるポイントを探っている部分もあった。

そこで浮かび上がったのが「麻雀」だった。17年10月に行われた「トップ目」シリーズの冠メンバーを決める「二代目決定トーナメント」に出場。当時は初心者同然で、手元もおぼつかず、失点を繰り返し、予選最下位で敗退した。「やってて楽しかったので、ここから練習して、リベンジしに来たいと思います」と誓っていた。

以降、移動中に「何切る」問題などを解いたり、麻雀に詳しいスタッフから指導を受けるなど、勉強を重ねた。2年後の昨年12月。満を持して、同番組の「三代目トーナメント」に出場した。「二代目トーナメント」で敗れたNMB48村瀬紗英(22)らを相手に、堅実なアガリを連発。大差を付けて圧勝した。まさに有言実行だった。

鈴木プロや、番組スタッフも、2年間での成長ぶりを驚いていた。場況に応じて安全な字牌を残したり、アガリの可能性が低い場合などはテンパイしてもリーチをしなかったりと、「何切る」問題で学ぶ内容以上の状況判断ができていた。中田自身は「不器用」と自称するが、実直な性格が実を結んだ勝利だった。

現在、競技麻雀ナショナルリーグ「Mリーグ」がパブリックビューイングを行うなど、盛り上がりを見せている。麻雀ブームが再来しつつあると言っていいだろう。追い風は十分。「おこがましいんですけど、本気で麻雀プロになりたいです」と宣言した中田には、8年前以上の“全盛期”で咲き乱れる未来が待っているかもしれない。【横山慧】