オスカーのジュノ監督来日「クラシック作りたい」

第92回アカデミー賞で外国語映画として史上初の作品賞を受賞した韓国の「パラサイト 半地下の家族」のポン・ジュノ監督(50)、主演のソン・ガンホ(53)が23日、東京・内幸町の日本記者クラブで来日会見を行った。

アカデミー賞では作品賞のほか、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞(旧外国語映画賞)も合わせ、最多4冠に輝いた。昨年のカンヌ映画祭でも最高賞パルムドールを受賞した。

オスカー受賞や、各国での大きな反響について、同監督は「賞を取ることや、興行収入を目標にしたわけではないので、今回のような反響はうれしくもあり楽しんでいますが、不思議な気持ちです」と笑った。

映画を作る時の目標を問われた同監督は、黒沢明監督の「七人の侍」や、ヒチコック監督の「めまい」などを挙げ、「クラシックを作りたい。自分が作った映画がクラシックになるということは、時間や歳月を乗り越えるということ。映画を作る、準備をする時、シナリオと1対1で向き合うことを心掛けています。賞を取りたい、興行的に成功したいという不純物を取り除いて、透明な状態で向き合うようにしています」と語った。

ソン・ガンホは、日本と韓国の、映画を通じての交流について「2000年代初めは、日本でも韓国の映画がたくさん公開されていましたが、映画の交流が少なくなってしまった。『パラサイト-』をきっかけに、お互いの文化に声援を送りあう、2000年代初期のころが戻ってくればと思います」などと話した。

「パラサイト-」は、日本では1月10日に公開され、22日までに観客動員220万人を超え、興収30億円を突破、韓国映画の歴代興収1位になった。これまでの日本での興収1位は「私の頭の中の消しゴム」(05年)。