新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月中旬から休園していた米フロリダ州オーランドにあるウォルト・ディズニー・ワールドが11日、およそ4カ月ぶりに営業を再開した。

フロリダ州では先月から感染者が急増しており、10日の新規感染者数が1万1000人を超える中での営業再開には不安の声も上がっているが、早朝から待ちわびたファンたちが続々と来園した。

パーク再開は段階的に行われ、この日はまずマジック・キングダムとアニマル・キングダムが再開。15日からは残るエプコットとハリウッド・スタジオもオープンする。

感染者数の急増を受けて、従業員や一部ファンの間からも営業再開の延期を求める声が上がっていたが、2歳以上の入場者全員のマスク着用や入園時の検温、園内でのソーシャルディスタンスの確保など安全対策を講じた上で、オンラインによる事前予約で入場者数を制限すると発表。11日は両エリア合わせて1万6000ほどが来場するとみられている。同リゾートの年間平均入場者数は5200万人で、従業員も7万5000人を超えている。

カリフォルニア州アナハイムにあるディズニーランドは、開園65周年記念日となる17日に再開する予定だったが、延期を求める声が高まったことを受けて延期されることが決まった。一方、東京や上海のディズニーランドはすでに再開しており、仏パリのディズニーランドも15日に再開を予定している。(ロサンゼルス=千歳香奈子)