宝塚歌劇団は6日、新たに新型コロナウイルス感染者が出演者、スタッフあわせ7人判明したと発表した。4日に発表された4人に加え、計11人となり、兵庫県はクラスター(感染者集団)が発生したと判断し、劇団にも連絡があった。

11人はすでに、16日までの中止を発表している兵庫・宝塚大劇場での花組公演関係者で、4日発表分とあわせて出演者は8人、スタッフ3人。スタッフはいずれも、観客と接する立場ではない。11人の中に、重症者はいないという。

また、東京宝塚劇場の星組、大阪・梅田芸術劇場の宙組出演者についても、PCR検査を始めており、順次、受検している。

劇団では8月2日に、宝塚大劇場で上演中だった花組公演「はいからさんが通る」の公演関係者に体調不良が判明し、同日から上演を取りやめ。4日までに花組公演出演者73人及びスタッフ164人のPCR検査を終え、同日夜に、出演者3人、スタッフ1人が感染していたと明らかにした。

感染した出演者は味覚異常、吐き気を訴えた者もいるが、深刻な状態ではない。また、7月29日夜に37度5分の発熱があったスタッフも陽性と診断された。

タカラジェンヌ初の感染者が発覚した4日の時点では、残り96人の検査結果が出ていなかった。この日感染が判明した7人は、この96人の受検者だった。現在、1人がまだ結果待ちだが、ここまでのべ225人の陰性が確認されている。花組出演者らは自宅待機となっている。

劇団によると、すでに保健所の指導のもと、消毒作業を進めており、17日以降の公演可否についても「保健所のご指導を仰ぎながら、濃厚接触者の調査や宝塚大劇場施設内の消毒など、必要な措置を行うとともに、お客様の安心、安全を最優先に考え、必要な対策を行ってまいります」とした。

16日までの中止を発表している花組公演について、17日以降の公演再開時期は「保健所の指示にしたがって検討し、決まり次第あらためてお知らせいたします」と話している。