輝くための39歳に-。札幌市出身のフリーアナウンサー塩地美澄(38)が、2021年は本職の声でも癒やしを与えます。昨年は写真集やDVDを立て続けに発売するなどグラビアの世界でブレーク。Gカップボディーでファンのハートをつかんだコロナ禍の1年を経て、今年は地方局時代の8年間で培った癒やしボイスでニーズを広げていく。

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一糸まとわぬ大胆なグラビアでファンをとりこにした塩地には、アラフォーを迎える今年にかける強い思いがある。

塩地 ピークをつくるのは良くない。今年で言えば40代を輝くための39歳にしたい。昨年はグラビアで最もブレークしたと新聞でも取り上げてもらいましたが、そうすると今年は、となる。そうじゃなくて常に前触れでありたい。

限界を設定せず、常に挑戦を続けていく。

昨年はスリーサイズB89-W63-H88センチのGカップボディーでグラビア界を席巻した。コロナ禍で「色気のあるエンタメってどう受け止められるか」と不安もあった。ファンの「今年だからこそ癒やしをもらった」という声に懸念を払拭(ふっしょく)した。写真集、DVD、トレーディングカードにカレンダーの4ジャンルを発売する“4冠”を達成し「全部出せるのは誇り」と自信になった。

ピアノを弾き、合唱団に参加する傍ら、学業では全国模試で上位1桁に入るほど中学時代の成績は優秀だった。末は東大か、芸能界か。描いた未来は札幌北高入学と同時に通った芸能養成所で変わった。当時は西島隆弘(34)やw-indsの千葉涼平(36)緒方龍一(35=昨年脱退)が在籍していた。「芸能界を目指す人たちの一芸のすごさに自信をなくした」。学業も身が入らなくなり、目標を失いかけた。

挫折をバネにした。小学校や高校で「声を褒められた」記憶を糧に、「自分が生きてきた人生を最後に成果として表せる」報道や娯楽を届けるアナウンサーを志した。小樽商大卒業後の06年に秋田朝日放送に入社。「初めてのロケでデジカメと三脚を持たされた」。土地勘がない冬道を車で走り、撮影や編集も経験した。当初は県外出身者で肩身の狭さも感じたが「何よりも根性」。家族の看病の都合で退社するまで8年間勤め上げ、最後には同県内での民間企業による認知度調査で1位になるまでに認められた。

成功と失敗。2つの経験から「何の仕事をするにもプロ意識が必要」が信条。番組収録前の30分の発声練習も欠かさないし、グラビアでもスタイル維持は「当たり前」。そのための努力は見せなくていい。

塩地 ずっと応援してくれる人に喜んでもらえる作品をこれからも届けたいし、自分のことを知ってくれる人をテレビやラジオ、雑誌に出てもっと増やしたい。今年は本業で軸でもある声を使って発信できる仕事も1つでも多く届けたい。

どんな舞台でも輝く準備はできている。【浅水友輝】

◆塩地美澄(しおち・みすみ)1982年(昭57)6月26日、札幌市生まれ。札幌北高、小樽商大を経て06年4月に秋田朝日放送に入社。14年3月に退社するまで情報番組の司会やリポーターなどを担当し、「東北NO・1女子アナ」と称された。16年に写真集「みすみ」でグラビアデビュー。最新作は昨年12月23日発売のDVD「move on」。趣味はワインやゲーム、野球やバスケットボールのスポーツ観戦。165センチ。

◆アナウンサーとグラビア 元TBS田中みな実(34)は19年12月に発表した初写真集が50万部を突破した。「スイカップ」で注目を浴びた古瀬絵理(42)は元NHKキャスター。元日本テレビ脊山麻理子(40)は昨年10月に通算10作目のDVDを発売している。タレント優木まおみ(40)はフリーアナウンサーとして活躍後にグラビアデビューした。

◆道産子グラビア 小樽市出身のタレント川村ゆきえ(34)や日刊スポーツでコラム「#love fighters」を担当する江別市出身の本郷杏奈(29)のほか、栗山町出身の女優、声優平田裕香(37)、恵庭市出身のタレント矢部美穂(43)、石狩市出身のあべみほ(32)らがいる。バラエティーで活躍する北見市出身のタレント菊地亜美(30)もアイドリング!!!時代にグラビアでも活躍した。