米史上初めて2回弾劾起訴された大統領となったトランプ大統領が、20日に行われるバイデン次期大統領の就任式の直前に「大統領」としてワシントンDCを去ると報じられた。

CNNなど複数のメディアが関係者の話として伝えたところによると、元大統領となれば大統領専用機を自由に使うことができなくなるため、就任式当日の朝に専用ヘリコプター「マリーン・ワン」でメリーランド州アンドルーズ空軍基地に移動して送別会に出席した後、退任後の住居となる別荘マー・ア・ラゴがあるフロリダ州パームビーチに大統領専用機で向かう予定だと伝えている。

就任式は現地時間で正午を予定しており、まだ大統領の身分である午前中にパームビーチ到着を予定しているという。

トランプ大統領はバイデン氏の就任式には出席しない意向を表明しており、関係者は、バイデン氏に大統領専用機を使わせて欲しいと頼むことはしたくないので就任式前にはワシントンを去ると語っている。

一方で就任式への出席を予定しているペンス副大統領は14日、ハリス次期副大統領候補に電話で改めて祝福を伝えると共に就任に向けての協力を申し出たとNBCニュースは伝えている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)