松坂桃李(32)が、4月スタートのテレビ朝日系連続ドラマ「あのときキスしておけば」(金曜午後11時15分)に主演することが2日、分かった。好きな人の魂がおっさんに乗り移る、異色の“入れ替わり”ラブコメディーに挑戦する。

松坂演じるポンコツで不運続き、夢も覇気もないスーパーの従業員・桃地のぞむは、ある日人気漫画家・唯月巴(麻生久美子)と運命的に出会う。2人は次第に距離を縮めるが、唯月が不慮の事故で帰らぬ人になってしまう。涙に暮れる中、突然見知らぬ男・田中マサオ(井浦新)が現れ「モモチ、私が巴なの」と名乗る。恋するヒロインの魂が中年おじさんの中に入ってしまう、衝撃的展開をみせる。NHK「セカンドバージン」、TBS「大恋愛~僕を忘れる君と」など多くの恋愛ドラマを手掛ける大石静氏のオリジナル作品で、プロデューサーはテレ朝「おっさんずラブ」の貴島彩理氏。

公開中の映画「あの頃。」ではアイドルに青春をささげる青年、「新聞記者」では内閣情報調査室の官僚など硬軟さまざまな役を演じてきた松坂。連ドラでラブコメに出演するのは初めてだが、これまでにない“入れ替わり”の設定に「これは新しいジャンルの作品だ。予想もつかない面白さが生まれる気がしました」と心躍らせる。「誰しも人生で一度は『あの時、こうしておけばよかった』と思う瞬間を経験しているのではないでしょうか。そんな瞬間を皆様にお届けできるように作り上げていきたいです」と意気込む。

井浦と2人で唯月を作り上げる麻生は「私にとっていい経験になると思いますし、キャラクターに深みが出そうで楽しみです」。46歳にして初ラブコメ、初“ヒロイン”の井浦は「今まで見たことのない井浦新をお見せしたいと思っています」と話している。