桂文枝が司会を務めるテレビ朝日系の長寿番組「新婚さんいらっしゃい!」(日曜午後0時55分)の28日放送分は「新婚さんいらっしゃい!~イスコケ徹底解剖SP~」と題し、文枝が“イスコケ”について熱く語る。

“イスコケ”は文枝が新婚さんの仰天話を聞いた瞬間、ツッコミを入れる代わりにイスごと転がる芸で、昭和の時代から続いている。

歴代の“イスコケ”の映像を振り返りながら、文枝へのインタビュー、現アシスタントの山瀬まみ(51)のマル秘証言、過去に出場した夫婦にも取材し、イスコケとはいったい何なのかを徹底解剖していく。

1971年(昭46)に番組が始まった「新婚さんいらっしゃい!」。まずは“イスコケ”の誕生に迫る。現在、ABCテレビに残る最も古い“イスコケ映像”は1977年(昭52)9月の放送分。当時、アシスタントは梓みちよさんが務めていた。映像を見た文枝は「ひょっとして、これがイスコケの始まりかも分かりませんね」と話し、「みちよさんに突かれてコケて…。1つ間違ったら危なかったと思いますよ」と振り返る。

VTRでは、登場した夫婦の仰天発言に梓さんが笑い、突かれた文枝(当時は桂三枝)はイスごとコケてステージの一段下の床へ。文枝「イスからコケるというのが笑いにつながるというのは、あそこで感じました」。

伝統となった“イスコケ”の効果について文枝は「トーク番組っていうのは、ずっとしゃべってるので、どっかでメリハリをつけないといけない。イスコケは間を置く、インパクトを作るという意味ではいいんじゃないかなと思います。また、相手に対して言葉でツッコむとどうしてもきつくなるので、言葉でツッコめない感じの時はイスコケは非常に有効。それによって大きな笑いも起こる」と打ち明けた。

23年間、アシスタントを続けてきた山瀬は「よく見ているとスピードが自由自在で、あれはちょっとやそっとでは出来ないと思います。時によってはコケるストロークを長く見せる時があって」と証言。

そのすごさに気づいてからは文枝の足元を注視しているといい「その時は、どっちかの足で耐えて踏ん張っている」と“秘密”を明かした。

さらに山瀬は「勢いが必要な時はダン! と行く時もあるし、イスからズレるというのもあるし。イスを使っていろんなパターンがあります」の証言。映像で振り返ると「通常のレギュラーイスコケ」「ハイスピードイスコケ」「スローイスコケ」だけでなく、中にはイスコケの勢いのまま舞台の端にピタッと座った「奇跡のイスコケ」、驚きの「三点倒立コケ」、さらには「コケ逃げ」など多彩なバリエーションがあることが分かった。

文枝は「イスコケは生き物みたいな感じで、その場その場の言葉の代わりだった。雰囲気や相手に合わせるというか、ツッコミのやり方が違うから、1つとして同じコケ方はなかったと思います」。番組内では“イスコケ”に消滅の危機があったことも明かされる。

文枝は「何歳になっても、骨が弱くなってコケることで骨がバラバラになっても、コケ続けるでしょうね」と宣言した。