女優酒井美紀(43)が不二家の社外取締役に就任するなど、女性芸能人や女性アナウンサーの起用が目立つ中、今度は歌手島谷ひとみ(40)が、新型コロナウイルスの抗原検査サービスを手掛ける株式会社ICheck(アイチェック)の社外取締役に就任したことが8月31日、分かった。

同社は、新型コロナウイルスの抗原検査キットや抗体検査キットをネット販売しているほか、東京・渋谷には期間限定のポップアップストアも出店している。自宅で簡単に検査できるほか、陽性だった場合に提携する医療機関のオンライン診療があることなどから、検査数が増え、業績を伸ばしている。

20~30代の感染が多かったことから、東京都医師会などとともに、ポスターを作るなど若者への啓発に努めてきた。そんな流れの中で、若者を意識して、島谷やSKE48らをアンバサダーに起用し、若者に向けてPRに力を入れてきた。

島谷の社外取締役起用について、金子賢一社長は「検査はエチケットだと考えていて、コンサートのスタッフなどのサポートを行ってきました。そんな中、島谷さんに広報活動を手伝っていただき、今度は、さらなるこの検査の認知度アップのために、助言をいただきたいと社外取締役をお願いしました」と話した。

社外取締役は、東証が上場の規定に「2人以上」と加えたのをきっかけに増え始め、さらに、女性の視点という観点から、女性芸能人や女性アナウンサーの起用も目立つ。元TBSアナウンサーの竹内香苗さんはSBIホールディングスの、元フジテレビアナで弁護士の菊間千乃さんはコーセーの、NHK「クローズアップ現代」のキャスターを務めた国谷裕子さんは日本郵船の社外取締役をそれぞれ務めている。