A.B.C-Zの橋本良亮(28)と、宝塚歌劇団の元星組トップ娘役夢咲ねね(37)が30日、出演するミュージカル「スワンキング」の大阪公演(7月1~3日、大阪・オリックス劇場)に向け、大阪市内で取材に応じた。

同舞台は演出家のG2氏による新作オリジナル。橋本演じる音楽に魅了された国王ルートヴィヒ二世と、天才作曲家ワーグナー(別所哲也)との愛憎関係を描いた物語となっている。

橋本は初めて台本を受け取った時を振り返り「10ページ目くらいで思いましたね。『わからんなぁ~』と。1回本を閉じました」と話した。19世紀のヨーロッパが舞台の同作に「G2さんと話し合って1つ1つ理解していった。最初は本だけじゃ歴史も分からなかったが、分かってきたらすごく面白くて、(作品の)世界に入り込んだ」という。

6月の東京公演では、役作りのため13キロの減量を敢行。現在の体重について問われると「維持したかったが他の仕事で食べるロケが多かった。食べたらすぐ吸収してしまう」と話した。ジャストサイズの衣装を用いるため、少しの体重変化でパツパツになってしまうといい「2、3キロ今日来るまでに落としてきた」と本番への調整を語った。

夢咲も、橋本の“国王”には太鼓判。劇中ではルートヴィヒとお互いに唯一心を許すオーストリア皇后・エリザベートを演じる。

「稽古していくにつれてどんどんルートヴィヒが入っていた。舞台稽古で、フルセットで衣装もヘアもメークも完了された時に『あ、ルートヴィヒだ』となった」と納得の表情だった。

橋本にとって同作品はミュージカル初主演。東京公演を終えた感想を問われ「ホッとしたが、最後まで気を抜かずにいきたい。(東京公演から)2、3週間空くのが初めてなので、大阪公演の一発目が不安」と懸念点を口にした。

それでも大阪公演に向けて「多くの人に見てもらいたいという気持ちが強い。初主演のミュージカルを、生で多くの方に見てもらいたい。これは人生1

回だけなので、目に焼き付けて欲しい」と意気込んだ。

夢咲は「オリジナル(作品)で、0からのスタート。いつもより強い絆でカンパニーがつながっている。今しか生まれないものがここで生まれているなと思う」と話した。

同舞台は6月の東京公演を皮切りに全国4カ所で公演予定。大阪公演は東京に続く2カ所目となる。【波部俊之介】