“話芸の鬼”と呼ばれるお笑いコンビ、千原兄弟の千原ジュニア(49)が、15日に直筆4コマ漫画集「嗚呼 蝶でありたい」(扶桑社)を出版する。コントでもトークでも文でもない新境地で、豊かな才能を発揮している。何度も死に直面したジュニアが、これまでの人生、そしてこれからについてに語った。【取材・構成=佐藤成】
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生まれた直後に幽門狭窄(きょうさく)症で入院。95年に急性肝炎で意識不明となり、01年にはオートバイ事故で生死の境をさまよった。22年にも特発性大腿骨頭壊死(だいたいこっとうえし)症で手術を行うなど、壮絶な人生を歩んできた。新著に絡めて「人生を4コマにするとどうなるか?」と問うと間髪入れずに「そうですね、4コマにすると『オペ』『オペ』『オペ』『ちーん』ですね。いやもう生まれてけえへんかったらよかったなっていう」とジュニア節で笑わせた。
人生100年時代と言われる中、今年で49歳。ほぼ折り返しの年齢となった。今後の人生をどう考えているのか。「『経験値で』ということじゃない、初めてのことを今から何個できるかというのは勝負のような気がするし、勝負というかそれをやっていきたいなと思いますね。だからこの4コマなんかも、いわば初体験なんで。もちろん怖いし、いろんな声も聞くでしょうし、ですけどそういう今あるのをそのまま現状維持でというよりは、(初体験の方がいい)かなと思いますね」。
多くの芸人から天才と称され、尊敬を集める。テレビに限らず、配信番組、YouTubeとさまざまなコンテンツでその魅力を発信している。ただ意外にも、本人は、これまでのキャリアは他人からの導きについていってるだけという感覚だという。
「ほんまはやりたくないはずなんですけど、なんかそういう方になんか自然と誰かに導かれて、連れていかれるみたいな。全部振り返ると俺1個も自分で決めてないんで。吉本入るのもそうですし、小説書かないかと言われたのも、出版社と吉本が勝手に契約してとか。東京進出も会社に行けと言われて。ほんでドラマがあるからバイクの免許取れって。だから全部人に、言われたことやってるって感じ」
ただそこは芸人。全く受け身というわけではないという。「なんでしょうね。かかとを浮かせながらその機会を待ってる感じですかね。どっかで待ってるんだと思います」。(つづく)



