中村米吉(30)が「秀山祭九月大歌舞伎」(同2~25日、東京・歌舞伎座)の昼の部「祇園祭礼信仰記 金閣寺」で、三姫と呼ばれる女形の大役の1つ、雪姫に初めて挑む。公演に向けてこのほど、スチール撮影が行われた。

米吉は、雪姫が縄に縛られる姿や、桜の花びらを集めて爪先で鼠を描く姿など、ひとつひとつのしぐさを丁寧に披露した。華やさの中に、雪姫のけなげさと芯の強さが表現されている。

米吉は「印象的な型の数々を写真に収めていただく中で、レンズ越しの自分の姿を見て修正もできる、ある意味では稽古の1つのようなありがたい撮影となりました」と話している。

今年の「秀山祭」は、21年に亡くなった中村吉右衛門さんの三回忌追善興行として開催される。米吉は「(播磨屋)一門の1人としておじさまに顔向けができるような、少しでも良い舞台をつとめたいと思っています。お役は女方の頂にある三姫の1つ雪姫。数多くの先輩方がつとめたこの大きな山に挑むには生半可な気持ちではいけないと思っております。全身全霊でつとめたいと思っております」と意気込みを語った。

同作で、天下を狙う武将を7月に人間国宝の認定を受けた中村歌六が演じ、雪姫は米吉と中村児太郎のダブルキャストで演じる。