昨年平成中村座で上演された新作歌舞伎「唐茄子屋 不思議国之若旦那」がシネマ歌舞伎として1月5日から全国公開される。中村勘太郎(12)中村長三郎(10)兄弟が、父勘九郎や叔父七之助らとともに大活躍。2人に出演の思い出などを聞いた。
宮藤官九郎作、演出で、古典落語をベースに「不思議の国のアリス」の要素をちりばめた異色作。勘太郎は「今までは古典のお芝居をやってきましたが、今回はゼロから作らなければいけないので、稽古も毎日のようにやって大変でした。『あざーす』とか普段使わない言葉が難しかったです」と振り返り、長三郎は「せりふもいっぱい変わって大変でした。ぞうりが脱げそうになったり、いろんなことが起こってます」と明かした。
子供のころから何度も出演している平成中村座。勘太郎は「ほぼ家のような感覚です」と言えば、長三郎も「楽しいところです」と親しみを込める。その平成中村座初の新作歌舞伎。記念すべき作品を、勘太郎は「歌舞伎って堅い感じに思うかもしれないですが、笑えるところがいっぱいあるので見てほしいです」と、しっかりPRした。
また、2人とも出演作がシネマ歌舞伎になるのは初めて。映画館には家族そろってよく行くようで、なじみ深い場所でもある。今年おもしろかった作品を聞かれると、声をそろえて「BLUE GIANT」を挙げていた。【小林千穂】



