12年に91歳で亡くなった、歌舞伎俳優で人間国宝の4代目中村雀右衛門さんの十三回忌追善法要が21日、東京・青山霊園で行われ、長男大谷友右衛門(74)次男中村雀右衛門(68)らが出席した。

友右衛門は「早いもので十三回忌ですが、時々、父はまだまだしゃべっているんじゃないかなと思う感覚もありますので、それほど遠くないように感じますね」、雀右衛門も「本当に12年というものは、あっという間に過ぎてしまったなという気がしております。廣太郎くん、廣松くんがこうして成長してきていますので、きっとお墓の中の父も喜んでいるんじゃないかと思います」と、ともに出席した友右衛門の長男廣太郎、次男廣松を見やった。

道成寺ものと呼ばれる演目をライフワークとした4代目雀右衛門さん。「三月大歌舞伎」(3月3~26日、東京・歌舞伎座)では、十三回忌追善として「傾城道成寺」が上演される。友右衛門が「父の追善で雀右衛門がするということが、とてもうれしいです」と言うと、雀右衛門も「父が残した大事な演目を、父の舞台をご覧いただいていた方にも、思い出していただけるような舞台をつとめることができれば」と語った。