宝塚歌劇団は14日、昨秋の宙組団員急死にともない進めてきた改革の取り組みについて、途中経過を報告した。
すでに取り組んでいる年間8興行体制などに加え、7月開幕の雪組公演から宝塚大劇場公演でも復活させる新人公演の実施日を遅らせることや、稽古準備を出演者負担から変更するなど、労働環境への相談窓口の設置や内部監査体制の強化などをあらためて確認。
劇団では「出演者やスタッフの役割分担を見直し、24年中にITツールを導入し、一部の各種連絡や情報共有を効率的に行えるよう変更しました。引き続き、業務の円滑化・効率化を図り、出演者やスタッフの負担を軽減する」とした。
◆宝塚歌劇団の宙組団員急死をめぐる経緯
▼23年2月 宙組の団員同士でのトラブルについて週刊文春が報道
▼同 宙組幹部4人が団員を呼び出し人格否定のような言葉を浴びせる。劇団は、公式ホームページに「いじめ」は「全くの事実無根」と発表
▼同9月27日 下級生の衣装取り扱いをめぐり衣装部から注意があり、落ち度のなかった急死団員に、上級生らが「責任がある」と叱責(しっせき)
▼9月30日 団員が自宅マンション敷地内で急死。兵庫県警は自殺の可能性が高いとみて捜査
▼10月1日 宝塚大劇場で上演中だった宙組公演について急きょ中止。以後、再開されることなく、続く東京宝塚劇場も全日程中止
▼同7日 歌劇団が弁護士らの調査チーム設置を発表
▼11月10日 団員の遺族代理人が記者会見し歌劇団側に謝罪と補償を要求
▼同14日 歌劇団側も記者会見し、調査報告書と改革案を発表
▼同22日 西宮労働基準監督署が歌劇団に立ち入り調査
▼同12月18日 歌劇団がパワハラを否定する調査報告書を公式サイトから削除
▼24年2月27日 遺族代理人が記者会見し、歌劇団側がパワハラの約半数を認めたが合意には至らずと主張
▼3月5日 5月開幕の宙組公演について、上演見合わせを発表
▼3月28日 歌劇団の親会社阪急阪神ホールディングスの角和夫会長が遺族に直接謝罪、双方が合意を発表
▼同31日 宙組に所属する急死団員と同期の娘役ら2人が退団発表
▼4月13日 宙組公演「Le Grand Escalier -ル・グラン・エスカリエ他m」(宝塚大劇場=6月20~30日、東京宝塚劇場=7月20日~8月25日)を発表。団員急死以来、約9カ月の宙組公演で、ショーのみの特別公演。主演はトップ芹香斗亜
▼同23日 同宙組公演の出演者が発表され、宙組所属、全62人の名前が掲示
▼5月7日 宙組団員2人が同日付で退団したと発表。2人は急死団員の1年後輩、104期生。宙組総勢60人なり、他4組より10人以上少ない構成に



