日本歌手協会が主催する「第51回歌謡祭」が29日、東京・江戸川総合文化センターで行われ、倍賞千恵子(83)らが出演した。
最初に歌ったのは、1989年(平元)に52歳の若さで死去した国民的歌手・美空ひばりさんのヒット曲「津軽のふるさと」。「ひばりさんのことは、私よりも姉の方が好きでレコードを集めていました。それを私も聞いて好きになりました」と明かした。
「本当にショックで言葉が出なかった」という、10月17日に76歳で死去した西田敏行さんとの思い出も語った。「最近もご一緒して、その時に『腰がだめなんだ』と言っていました。そして相変わらず笑わせてくれました」と振り返った。86年公開の映画「植村直己物語」では夫婦役で共演した。「北極に長いこと撮影で行っていた。私が行った時に、遠くから犬ぞりがきたんです。帽子をかぶらずに『倍賞さん、いらっしゃい』と言っていました。西田さんというとあの笑顔が浮かびます」としのんだ。
23年末に73歳で死去した八代亜紀さんとの思い出にも触れた。「八代さんの曲がすごく好きでよく聞いていたのでショックでした」。高倉健さんと共演した映画「駅」(81年)で印象的に使われた曲が八代さんの代表曲「舟唄」だった。「スナックで健さんの肩に寄りかかりながら、テレビの紅白で八代さんが歌っていた『舟唄』が流れてきた。そこで『私、この歌好き』というセリフがあるんです」。このシーンをステージで再現しながら、夫の作曲家・小六禮次郎さんのピアノの旋律に乗って「舟唄」をしんみりと歌唱した。
ほかに大川栄策、中村美律子、尾藤イサオ、小柳ルミ子、角川博らが出演した。
公演は能登半島地震・能登豪雨被災地チャリティーとしてこの日と30日に計4回開催。公演の模様はBSテレ東で来年1月2日正午から放送される予定。



