「2025神宮外苑花火大会」を取材する機会に恵まれた。記者が取材した神宮球場のステージにはwacci、荻野目洋子(56)、倖田來未(42)、eill(27)らが出演し、夏の風物詩を彩った。
トップバッターのwacciがステージに上がった時間帯はまだ空席も少なくなかった。それでも、初の神宮球場でのステージで、喜びに満ちた表情で「こういう環境でやることもなかなかないので、皆さんよろしければ拍手しながら聴いてください」と呼びかけ、夕日とマッチした優しい歌声とサウンドで次々と観客の心を奪っていった。
タオルを回したり、球場全体で歌ったり、コールアンドレスポンスで盛り上がったりと少しずつ熱が高まり、出番が終わるころにはwacciのワンマンライブの会場かと思うほど、観客の一体感が生まれていた。花火が打ち上がる1時間半前だったが、早くも大きく盛り上がっていた。
余韻が抜けきらないまま、ステージには荻野目が立ち、大型ビジョンに名前と顔が映された瞬間に大きな歓声が上がった。80年代の名曲「ダンシング・ヒーロー」が数年前に大流行したこともあり、若い観客も手をたたいて喜んでいたのが印象的だった。
「ダンシング・ヒーロー」は、いまや盆踊りの定番ソングのひとつ。曲が始まると幅広い世代の観客が立ち上がり、荻野目と一緒に踊っていた。日が沈み、照明灯に明かりがともった時間帯を華やかに盛り上げた。
打ち上げ直前のステージには倖田が上がり、姿を見せた瞬間から球場はお祭り騒ぎになった。花火が打ち上がる直前になると「基本的には座って見てもらうんはうちではやっていないんで、動物園みたいな気持ちになるわ」「『倖田來未とかどうでもいいんだけど~』とか言われそうでドキドキしていたけど、本当にすばらしいお客さんの前でできて、ありがとうございました」と軽快な関西弁トークで笑いを誘い、カウントダウンの曲「キューティーハニー」では、アリーナもスタンドも総立ちになった。
倖田の出番が始まった段階で最高潮だと思っていたが、そこからさらに会場の熱が上がり、ボルテージが最高潮に達した瞬間に花火が打ち上がった。wacciも荻野目も、自分のファン以外の心をがっちりつかんだ。2段も3段も会場の熱量を上げて、笑顔でステージを後にしていた。記者も取材しながら、最高のエンターテインメントと最高の花火を目撃することができて、最高の夏の思い出になった。【野見山拓樹】



