夢見た仕事がついに実現する。女優髙石あかり(22)が8日に都内で行われた、ヒロインを務めるNHK25年度後期連続テレビ小説「ばけばけ」(9月29日開始、月~金曜午前8時)の会見に出席した。
3度目のオーディション挑戦でつかんだ大役。質疑応答では「俳優として朝ドラヒロインを務めるということをどうとらえているか」という質問が飛んだが、髙石は「俳優としてではなく、髙石あかりとしての夢でした」と言い切り「今日もこの会見を楽しみにしてきました」と喜びをかみしめるように語っていた。
撮影は今年3月末から始まっており順調に進行中。「夢という気持ちを持ちながら変わらず今もお芝居ができていてよかったなと思います」と笑顔で語り「これからも夢であり続けられるのだろうなと思います」と力を込めた。
内容については、ふじきみつ彦氏の脚本の面白さを強調した。「(演じる松野トキは)壮絶な人生ではあって、序盤の方は結構いろんなことがあるなと思っていたら、途中から本当に何もなくなるんです。何もなくなった時にふじきさんの脚本ってなんて面白いんだと。違う面白さに変わっていくので。いろんな面白さが詰まった朝ドラになるんじゃないかなと思いました」。髙石はじめ、登壇者らは口をそろえて思わず笑ってしまうような内容になっているとも明かし「私たちのことを見てクスッと笑っていただけるような朝ドラを作っていけたらいいなと思います」と話した。
公式ホームページでは髙石演じる主人公松野トキの人生や物語を表現するキャッチコピーとして「この世はうらめしい。けど、すばらしい」と記されている。質疑応答で撮影でのうらめしい出来事を聞かれた際は、共演する岡部たかしを「うらめしい」と指摘し「カメラテストとかで全く違うことをしたり、絶対にこれは笑いじゃないよというシーンでも笑わせてくるんです。本当にうらめしいなと思っています」と笑顔で語っていた。
「ばけばけ」というタイトルは、そんなうらめしさや、急速に近代化の進む明治時代の日本が「化ける」様子などを込めてつけられた。会見のフォトセッションでは職員から「オバケなどといった意味はないので、オバケポーズなどは要求しないように」とわざわざ断りが入っていたが、いざ迎えた本番では岡部が自らオバケのポーズを繰り出し、撮られまいと髙石が慌てて制する場面も。会場は笑いに包まれていた。
会見で吉沢亮が「温かい空気感の中、楽しく撮影できています」と語った通りの雰囲気が会見にも漂っていた。松江の没落士族の娘・小泉セツとラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに、西洋化で急速に時代が移り変わっていく明治日本の中で埋もれていった人々の姿を描く第113作目の朝ドラ。今作も注目している。【松尾幸之介】



