第30回釜山映画祭でアジア映画の窓部門に出品された、元日向坂46齊藤京子(28)の初主演映画「恋愛裁判」(深田晃司監督、26年1月23日公開)の公式上映が18日、韓国で行われた。公式上映を前に、5000人を収容する映画の殿堂オープンシネマで野外グリーティングが行われ、2人が冒頭にハングルであいさつすると大きな拍手と歓声が上がった。齊藤は、司会から「齊藤さんの歌やダンスは劇中でもたくさん見ることができますか?」と聞かれると「できます!!」と即答して会場を沸かせた。
「恋愛裁判」は「元アイドルの女性に賠償命令」という新聞記事を目にした深田監督が、実際の裁判に着想を経て、自ら企画・共同脚本も手がけ、約10年に渡る構想を費やした意欲作。日本独自のアイドル文化とその暗黙のルールに鋭く切り込んだ。齊藤は劇中のアイドルグループ「ハッピー☆ファンファーレ」でセンターを務め、恋に落ちる人気アイドルの山岡真衣を演じる。「恋愛禁止ルール」を破ったことで裁判にかけられる物語を通じて、きらびやかなアイドル業界の裏側に潜む孤独や犠牲、そして個人が自己を取り戻すための闘いを、痛切なリアリティーと繊細な人間描写で描き出す。
深田監督は「この作品はアイドル業界を批判するために作っているのではなくて、見ている人自身がどう考えるか、そして考えていることがあぶり出されていく、そのような映画になっているのではないかと思います」と作品について説明。山岡真衣役のキャスティングについては「難航を極めました。アイドルという特殊な役柄は、単なる演技を超え、アイドルとファンが長年かけて築き上げてきた文化そのものを表現する必要があるため、できればアイドルの方に演じていただきたいと考えていました。そのような状況の中、齊藤さんがオーディションにお越しくださったことは、まさに運命的な出会いでした」と振り返った。その上で「いくつか演技を拝見した中でも、特に印象的だったのが裁判所のシーンです。その際の齊藤さんのまっすぐな目線とセリフの強さに心を打たれ、この方なら山岡真衣役を完璧に演じきれると確信し、オファーさせていただきました」とオファーまでの経緯を明かした。
齊藤は「この話を聞いた時、すぐに『絶対やりたい』と思い、オーディションを受けさせていただきました。釜山映画祭にこうして立てることは、本当に一生忘れない思い出です」と口にした。さらに「脚本を読んで物語の面白さに引かれ、特にアイドルシーンのリアルな描写に共感しました。自身も元アイドルであるため、この役をぜひやりたいと思いました」とも語った。



