SUPER EIGHT安田章大(41)が19日、東京・新宿バルト9で行われた、のん(33)とのダブル主演映画「平行と垂直」(8月28日公開)東京プレミア バリアフリー上映試写会に登壇。初めて企画した映画を、どう届けるかを考えたか? と聞かれ「1度、作り上げたものを、どう受け取ってくださるかは人それぞれなので委ねたいという一心。しかし、そんなに簡単に世界も変わらないし、人と人は変わらない」を答えた。その上で「心の奥底で自分がブレないようにあろうと、改めて思っています」と固く口にした。
「平行と垂直」は、安田が、劇団ふくふくやを主宰し俳優としても活躍する山野海のオリジナル脚本に感銘を受け、13年の麻生久美子(48)とのダブル主演映画「ばしゃ馬さんとビッグマウス」も手がけた旧知の東映ビデオ・佐藤現プロデューサーに「これを映画化できないだろうか?」と持ち込んだことから企画が始動。そこに企画に共鳴した小林聖太郎監督も加わり、自閉スペクトラム症(ASD)の専門家に監修を仰ぎながら約2年をかけて脚本を練り、企画の実現にこぎ、地元大阪を舞台に、兄と妹の感動の絆の物語を完成させた。劇中で、安田が自閉スペクトラム症の兄大貴、のんが妹の希を演じた。
安田は、共演にあたり、のんと打ち合わせをしたかと聞かれると「本当に…していたら、良かったなと思うくらい何もない。あったんですよと言えた方が良いと思うんですけど」と即答。「僕達、空気感で存在し合った状態で進んでいったので、この芝居はここの空気、というのが引き出しを開いても、どこにもない」と続けた。
完成した本編を見た思いを聞かれると「映画というものはファンタジーでしょうし、見る側にとっては、いろいろな受け止めがあるはずです。だけど、現実はこういうことが起きていたり、きっと、これからも考えたり、悩んだり、立ち止まったりが、ちゃんとつながり、ウソがないような描き方をしていると思えた」と熱く語った。そして「自分が見て、素直に涙も流れるところがあったり、笑ったり、第三者のように自分がいましたね」とも口にした。
この日の舞台あいさつには、手話通訳2名が入った。安田も降壇時に客席に向かって、手話で「ありがとうございました」と伝え、会場を後にした。
◆「平行と垂直」 自閉閉スペクトラム症の大貴(安田章大)と、兄を幼い頃から支えてきた妹の希(のん)兄妹は幼い頃に母親を亡くし、ネグレクト気味の父親から距離を置き、2人で懸命に生きてきた。大貴は、ほとんど会話をせず表情もあまり変わらないように見えるが、グループホームから自立を目指して、1人暮らしを始めた。全てを平行と垂直に並べる独特の規則を持つほど、きちょうめんでこだわりが強く、机に並ぶ食器も丁寧にそろえる。週に1度の希との食事の時間も決まって19時で、1分でも過ぎると落ち着かなくなる。カウンセラーの仕事をしている希は恋人からプロポーズを受け、一抹の不安を抱えながら兄と共に、婚約者の両親に会いに東京へ行くことに…。



