佐藤二朗(56)が31日、東京・新宿ピカデリーで行われた山田裕貴(35)の主演映画「爆弾」(永井聡監督)初日舞台あいさつに登壇。「大ファン」と口にしつつ、興行収入(興収)166億5000万円(26日現在、興行通信社調べ)と大ヒット中の「国宝」の李相日監督(51)に対し、「バケモンみたいに面白い映画は、1本ではない」とリスペクトを漂わせつつ“挑戦状”をたたきつけた。

「爆弾」は「このミステリーがすごい! 2023年版」(宝島社)「ミステリが読みたい 2023年版」(ハヤカワミステリマガジン2023年1月号)で1位を獲得した、呉勝浩氏のベストセラー小説の映画化作品。佐藤は爆破予告とクイズを繰り出しながら、刑事たちを翻弄(ほんろう)していく謎の中年男スズキタゴサク、山田はタゴサクと真っ向から対峙(たいじ)するる交渉人の捜査1課刑事・類家を演じた。

佐藤は舞台あいさつの最後に「李相日監督はファン。(16年の)『怒り』はバイブルと言って良い。そして『国宝』…バケモンみたいに面白い映画を作った」と口にした。その上で「バケモンみたいに面白い映画は、1本ではないと思います」と「爆弾」への自身をのぞかせた。そして「今年は日本映画にとって幸せな1年になって欲しい」と口にして締めた。

この日は、タゴサクをはじめに聴取する野方署の刑事・等々力役の染谷将太(33)、刑事になるチャンスと野心的に爆弾捜索に打ち込む巡査長・矢吹役の坂東龍汰(28)、スズキタゴサクの事情聴取につきそい、見張り役を務める伊勢役の寛一郎(28)、タゴサクと交渉する、警視庁捜査一課・強行犯捜査係の刑事・清宮役の渡部篤郎(57)も登壇した。染谷も「最高に楽しかった。すてきな方々といっぱい、お芝居させて頂き、最高の2025年…まだ終わらないけど(年の)後半に皆さんと立てていることが幸せ」と「爆弾」を絶賛した。

6月に堤真一(61)とのダブル主演映画「木の上の軍隊」(平一紘監督)、9月に「ベートーヴェン捏造」(関和亮監督)が公開されたのに続き、今年3本目の主演映画の公開となった山田は、公開前に1万人に見せようと展開された試写の中で「邦画史上最高」という感想を見て「ほくそ笑んでいた」と胸を張った。