フジテレビおよびフジ・メディア・ホールディングスは7日、自社サイトを通じ、同社取締役の安田美智代取締役(55)が同日付で辞任したと発表した。安田氏は経営企画局幹部などを務めた後、一連の問題を受け、役員体制の刷新で3月に取締役に就任していた。

フジによると、安田氏は会食費や物品購入をめぐり、事実と異なる経費精算を複数回行っていた。9月に疑惑があがり、外部専門家などが調査。同氏は事実を認め、返金の意向を示しているという。

安田氏は1992年に入社。報道局外信部ニューヨーク支局などを経て、経営企画局局次長上席グループ連携推進統括兼特命担当を務めた。

この問題を受け、この日夕、フジテレビの清水賢治社長が会見。「社内調査で9月中旬に疑義が持ち上がり、間違いであって欲しいと願ったが、残念な結果になった。これから改革という時に痛恨の思いだ」と心中を明かした。

不適切な使用は取締役就任前の5年前から60件総額100万円。清水社長は「本人は私的流用を否定したが、相手先やその人数が申告と異なり、新たな経費ガイドラインから明らかに逸脱していた」と説明した。

前日、民放連副会長に就任したばかり。「タイミング的には悪いと思っている。これからガバナンス強化に取り組む各社にも申し訳ない」と目を伏せた。

告訴などの法的措置については「本人から弁済の申し出があり、それが済んでから考えたい」と話した。

【全文】フジテレビが取締役の辞任発表 会食費用や物品購入の「一部不適切な経費精算の疑義」