上方落語家、林家そめすけ(59)が15日、大阪市内で、2代目林家染団治襲名を発表した。4月12日、大阪・朝日生命ホールで、襲名披露公演を行う。

そめすけは漫才コンビ「こあじコースケ」としてデビュー。91年に4代目林家染丸に3番弟子として弟子入りし、林家染輔を名乗ったが、テレビで「そめすけ」と表記されたことから、ひらがなの「そめすけ」に改名した。

ものまねなど多芸だったことから色物として活躍したが、40歳ごろを境に色物の出番を断って落語に取り組むようになった。古典、創作どちらも演じ、11年からは「大阪人情落語24区」と銘打った人情噺の創作に力を入れてきた。

24区落語を完結し、「そろそろ漢字の名前に」と師匠に相談。「染団治」の名前を選んだ。

2代目林家染丸に弟子入りし、上京して現在の漫才協会の全身である「帝都漫才組合」を作るなど大正から戦後にかけて活躍した先代染団治の人となりを知っており、自身も漫才師のキャリアがあったことなどから「直感的に縁を感じた。たまたま『団治』名でしたが、林家の中でも復活させたい」。

師匠にその名前を継ぎたいと話したところ、「襲名するのはええことかもしれへんけど、年季も明けてへんのに」と返されたといい、そめすけは「僕、30年もやってるのに年季明けてなかったんや」と苦笑い。それでも、「染団治の名前で、1本でも人情噺の創作落語が後世に残るよう精進したい」と意気込んだ。

大阪・西成生まれの西成育ち。「生まれ育った環境、芸人になっていろんな経験をそのまま落語に反映できているところ。西成区からほど近いところは地で演じられる」のが強みといい、襲名披露公演では地元を舞台にした代表作「通天閣」を披露する。

桂福團治、桂文珍、笑福亭仁智、笑福亭鶴瓶らが花を添え、「人情噺で第一人者の福團治師匠にも口上を並んでいただきまして、そこで、自分の作った創作落語をどれだけ受け入れてもらえるか、どんな反響かというのが楽しみですね」と襲名披露を心待ちにしていた。