松竹は3日、「納涼歌舞伎」(8月2~26日、東京・歌舞伎座)の演目と主な出演者を発表した。納涼歌舞伎は90年に中村勘三郎さん(当時勘九郎)、坂東三津五郎さん(当時八十助)らが中心になって始め、夏の風物詩となった。今年で37年目を迎える。

今年の第1部は、落語家三遊亭円朝の傑作落語をもとにした「怪談 牡丹燈籠」です。歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」では、03年以来の上演。三津五郎さんの長男坂東巳之助が父が好演した伴蔵を初役でつとめる。尾上右近、中村橋之助、坂東新悟、市川染五郎、尾上辰之助のほか、松本幸四郎が狂言回しの三遊亭円朝と馬子久蔵の二役で出演する。

第2部は、中村勘九郎が紙屑(かみくず)買久六を初役でつとめる「眠駱駝物語 らくだ」。昨年11月に急逝した片岡亀蔵さんをしのび、長年共演してきた俳優が出演する。亀蔵さんが工夫をこらした死人、駱駝の馬太郎を、亀蔵の兄片岡市蔵がつとめる。平成中村座、コクーン歌舞伎で亀蔵さんとともに芝居を支えてきた笹野高史が歌舞伎座に初登場する。

また、本興行では実に62年ぶりとなる「百千鳥沖津白浪 鬼神のお松」では、七之助が女盗賊の鬼神のお松を初役でつとめる。

第3部は、中村屋ゆかりの変化舞踊「舞鶴雪月花」で、勘九郎、七之助、勘九郎の長男中村勘太郎、次男中村長三郎が出演する。

人間国宝の坂東玉三郎は「雪」「残月」を踊る。