国民的存在となったアイドルグループ嵐が、5月31日をもって活動を終了した。同日に東京ドームで、ラストツアー「ARASHI LIVE TOUR 2026 『We are ARASHI』」最終公演を迎え、26年半のグループ活動に区切りを付けた。直近の担当記者3人が見た「嵐」を順次、掲載する。

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「よし、決めよう」「ジャンケン、ポン!」「よーし」「うわ、マジか~」

19年11月9日深夜、アジア4都市をまわって会見するキャンペーン「JET STORM」へ出発する嵐の、羽田空港内を移動するバスでの1コマだ。搭乗機には中央の空間に向かい合うような2組のいすがあり、4人が座る。1人だけ、隣接する別の部屋のいすを使うことになる…という席決めジャンケンだった。負けた松本潤が、1人の席になった。「いつもあんな感じですよ」と笑っていた。約39時間の強行スケジュール。勝った1人ではなく、負けた1人が別の部屋になるのも嵐らしい。仲の良さを象徴したシーンだった。

平成初期から中期にブレークしたスターたちには、いい意味で、集合するとピリッとした緊張感があった。SMAP、とんねるず、ダウンタウン、当時のモーニング娘。などなど…。絶対的なオーラで周囲を畏怖させることすらあった。

どちらのほうがいい、という話ではないが、一方で嵐は親しみやすさや和やかなムードが特長だ。ツアーの地方公演ではライブ後5人で夕食に行く。結果的には活動終了までの27年、「嵐は5人で嵐」を貫いた。

平成後期や令和は、仲の良い空気をまとう人気タレントが目につく。コンビで常に同じ楽屋を使い一緒に行動するサンドウィッチマン。舞台裏での「わちゃわちゃ」した雰囲気で知られる乃木坂46。嵐の後輩だとSnow Manらもメンバー9人が非常に親密だ。

図らずも時代が嵐にマッチした部分もあるかもしれないが、嵐が1つの時代の流れを作ったのは間違いないだろう。日本の芸能界にも大きな影響を与えた、希代のグループだ。【16~24年担当・横山慧】