俳優井浦新(51)が12日、大阪市のテアトル梅田で映画「トロフィー」(孫明雅監督)の舞台あいさつに、映画初主演となる恒那(はんな=15)、孫監督と登壇した。
「トロフィー」は、自身も大阪の朝鮮学校に通っていた在日コリアン3世の孫監督が、自らの経験と感情を起点に、今の時代を生きる在日コリアンと家族の中での葛藤を描いた。恒那は主人公・ソヒ、井浦は父のサンジュを演じ、妻のミリョンを30年来の友人の市川実和子(50)が演じた。
急きょ、舞台あいさつの司会をすることになった井浦は「司会って難しいですね」と困惑しながらも、撮影を振り返ったり、映画の世界観についてトークを繰り広げた。
撮影は昨年の夏ごろに行われた。ソヒがサッカーをする父親を眺めるシーンでは「あれはヤバかったです。ちょうど太陽が1番暑いお昼くらいで、死人が出るんじゃないかっていうくらい熱くて。逃げ場がないグラウンドでした」。
サッカー自体ははっきり映るわけではないが、孫監督から「ソヒがお父さんをちゃんと見ているという表情を撮りたいから」とオーダーされ、「全然映ってないんですけど、本気で子供とサッカーをして。具合は悪くなってないけど、本当に危なかった。あの暑さは」と炎天下で全力プレーしたことを回顧。孫監督も「新さんがヤバいのであと1回しか(撮影)できないかも。次のシーンも撮れないんじゃないかと(スタッフに)言われました」と、実際にサッカーをしている現場と遠目から望遠で撮影している監督との間に微妙に認識の差があったと振り返った。
井浦は「監督は『もう一回サッカーお願いします』って。鬼だな、と思いました」と笑うと、孫監督も「助監督がアワアワしてましたね」と苦笑していた。



