岸谷五朗(61)が16日、シアター・アルファ東京で17日開幕の「PRIME VINsTAGE」旗揚げ公演「ジャコメッティのように」取材会と公開ゲネプロを開いた。
PRIME VINsTは、岸谷が小劇場から世界に向けて立ち上げる演劇プロジェクトだ。その狙いについて聞かれ「20代で、たくさんの小劇場に受け止めてもらい、お世話になった。『地球ゴージャス』を結成して、大きな劇場でやるようになって、小劇場にいつか戻れると思っていて、なかなか機会がなかった。60歳を過ぎて、たくさんの劇場で培ってきたことで、小劇場でお客さまに感動を届けられる作品ができるんじゃないか」と説明した。
「PRIME VINsTAGE」旗揚げ公演「ジャコメッティのように」は、ピカソでさえ接触を願った、スイスの彫刻家アルベルト・ジャコメッティと、無償の愛で支え続けた妻アネットと、日本人哲学者・矢内原伊作のの数奇な日常と、すさまじい愛の形を描く。岸谷が作・演出を務めた。「物心ついた時に出会って、魅了されたのがジャコメッティ作品。人生を本で読んだりして、いつか周りを取り巻き、魅力ある人生を描きたいと思った。ご本人に会ったことがなく資料だけなんですけど、旗揚げ公演に持ってこられたのは幸せ」と笑みを浮かべた。
質疑応答で、これまでの演劇人生の積み重ねを、どう小劇場での舞台に反映させるのか、今田からできることは何なのか? と質問が出た。岸谷は「20代では到底できなかった、テクニカルな部分がたくさん反映されます。スタッフもメンバーも地球ゴージャスを支えてくれていて、1500人以上の劇場…大阪フェスティバルホールは2700。そういう中で当てている映像…そのゴージャスさを凝縮する。大劇場でやっていることだから、どれだけダイナミックか」と胸を張った。
一方で「映像も美術もそうですが、厳しいのは予算。まるでない中、考え出すことが大事」と強調。「臨機応変に作るなら、どうするか? ここだけの話凹凸ができているものは、家から持ってきた段ボールで作っています」と、舞台上の造形物の中には、段ボールで制作したものもあると明かした。「技、演出…それらを、一つにまとめあげることができるようになりました」と笑みを浮かべた。
純名里沙(55)と渡部豪太(40)も出席した。



