岸谷五朗(61)が16日、シアター・アルファ東京で明日17日開幕の「PRIME VINsTAGE」旗揚げ公演「ジャコメッティのように」取材会と公開ゲネプロを開いた。
作・演出を務める岸谷が「3人ぽっち」と口にした出演者の1人、渡部豪太(40)は「岸谷さんから『台本、できたら送るね。3人芝居だから、せりふ、多いよ』とおっしゃったら、本当に多くてビックリしました」と、岸谷から送られてきた脚本の、セリフの多さに驚いたと本音を漏らした。「ジャコメッティのように」は、ピカソでさえ接触を願ったスイスの彫刻家アルベルト・ジャコメッティと、無償の愛で支え続けた妻アネットと、日本人哲学者・矢内原伊作のの数奇な日常と、すさまじい愛の形を描く。渡部は「覚悟、準備はしていたつもりなんですけど、やはり、すごい言葉。演出家・岸谷五朗さんの、葛藤のようなものが随所に描かれていて、芸術に携わっている岸谷さんとジャコメッティが交錯していく過程が見えて、ゾクッとしました」と台本の感想を口にした。
岸谷の演出について聞かれると「バイタリティーある演出家」と評した。「ずっと動き回っていらっしゃる。本当に60歳ですか?」と岸谷に投げかけた。「60です」と返ってくると「思えません。ビックリしました」と驚いた。
もう1人の出演者の純名里沙(55)は「オファーいただけたところから、本当にうれしくて感激。3人しかいない中、紅一点で読んでいただいて」と岸谷に感謝した。「岸谷さんは『愛の物語だよ』とおっしゃった。読み進め、稽古を積めば積むほど、台本の愛の深さ…もっと演じていく中で、しみこむんだろうと思うくらい温かい」と台本を絶賛。「キャスティングの時から信じてくださっている。期待に応えられる自分でいたいと、いつも思っています」と感謝の言葉を重ねた。岸谷の演出について聞かれると「愛のある演出家。灰皿とか飛んでこないですし」とジョークを口にした。岸谷が「時代が…」と笑うと「信じてくださっているのが、逆に自分にエンジンをかけさせてくれている」と奮い立つ心の内を明かした。
質疑応答で、舞台に立った印象を聞かれると、渡部は「このキャパの劇場は私は初めて。岸谷さんと一緒にやるなんて信じられない。だからこそ、新しい世界が見えるんじゃないか? 舞台装置、美術が、私の感想ですけど劇がお客さんを迎え入れ、飛び出すようなリッチな空間」と熱っぽく語った。純名も「ぜいたくですよね。お客さまも、のみ込まれるように作品に入り込める。全てが、スペシャルシートじゃないか」と力を込めた。



