演歌歌手の丘みどり(41)の初主演映画「演歌の坂道」(10月16日)製作会見が21日、都内で開かれた。国内で7年ぶりに長編監督作を手がける、ジャッキー・ウー監督の最新作となる。

丘は劇中で、山々に囲まれた小さな町で乾物屋を営む高橋良子を演じる。夫の菊雄と笑い合い、時に口げんかをしながら温かい日常を重ねる中、人気テレビ番組「目指せ! 歌う武道館」の地方予選に、ひょんな偶然から出場。審査員を務めた名プロデューサー・ポール北沢に見いだされ「あなたには武道館へ行く坂道が見えている」と声をかけられ、町の主婦から歌手へと生まれ変わっていく役どころだ。

撮影は今年2月に、静岡市清水区を中心に行われた。質疑応答で、役どころと自身が似ているところがあるか? と質問が出た。丘は「デビューしたてで、キャンペーンをするシーンがあり、自分のデビューしたと時と、すごく重なった。ミニスカートをはいて『18際の演歌歌手です』と、割と荒いデビューをしたので。『CDを買って下さい』と言って『良かったよ』と、みんな言ってくれながら、1枚も買ってくれなかった、あの感じを、シーンを撮っていてすごく思い出し、何とも言えない切ない気持ちになって、つらかった」と振り返り、集まった取材陣を笑わせた。その上で「酔っぱらいの方に、お尻、触られたりも普通にあったので、20年前を思い出し、すごく初心に返りました」とも続けた。

夫菊雄をアキラ100%(51)プロデューサーのポール北沢を川﨑麻世(63)スナックのママ大坂美雪を田中美奈子(58)大物演歌歌手・大関誠を鳥羽一郎(74)が演じる。鳥羽との共演について聞かれると「『初主演、よろしくお願いいたします』と言ったら、快く受けてくださった」と感謝。劇中では、ウー監督が手がけたオリジナル曲も歌うが、鳥羽からアドバイスを受けるシーンもあり「歌をアドバイスされ、ハッとするシーンは直接、アドバイスをいただいたようで、うれしかった。帰る時『今日、楽しかったよ。ありがとうございます』と言ってくださって良かった」と感謝した。

ウー監督が作った曲については「良い歌。丘みどりとしても歌いたい」と、自ら歌唱したいと熱望。同監督は「オリジナル楽曲。リリースが、ないということはない。曲を書いて、良い楽曲だと思う。どういう形になるか分かりませんが、世に出したいと思っています」と語った。。

◆「演歌の坂道」 山々に囲まれた小さな町の商店街で、乾物屋を営む高橋菊雄と良子夫婦。ある日、日本中を熱狂させる人気テレビ番組「目指せ!歌う武道館」の地方予選が町へやってくる。歌うつもりなどなかった良子は、ひょんな偶然からステージへ押し出され、歌声が響いた瞬間、会場の空気が変わる。審査員として会場にいた名プロデューサー、ポール北沢は、歌声の奥に眠る”本物”を見抜く。「あなたには、武道館へ続く坂道が見えている。」その一言が、良子の人生を大きく動かしていく。レッスンを重ねるたび、眠っていた夢は現実へと姿を変え、町の主婦だった良子は少しずつ”歌手・高橋良子”へと生まれ変わっていくが、夢が大きくなるほど、店を守る夫と夢を追う妻の距離は少しずつ離れていく。