先日、Huluオリジナルドラマ「八神瑛子-上野中央署 組織犯罪対策課-」で11年ぶりに主演を務めた黒木メイサ(38)をインタビューする機会に恵まれた。

撮影が先と聞いていたが、黒木はスタジオに入室したその瞬間から、撮影が始まっているかのような空気をまとっていた。視線や歩き方、立ち姿が場の空気を一瞬で引き締める存在感だった。

撮影を終えたあと、カメラマンと黒木の楽屋へ同行し、写真を確認した。すると、「これいいじゃん」「私これ好きかも」「かっこいい」と、モニターをのぞきながら、自然に言葉を交わし、笑顔を見せた。その気さくさに、画面越しでは見えない素顔が垣間見えた。

インタビューで印象的だったのは、頑張り続けることへの考え方だった。「こう見えて意外と真面目に頑張っちゃうんですよ」と少し照れながら語った。

「日本人ってすごく1人で頑張ろうとしますよね。私もいろいろ経験してたどり着いた感じですけど、友達に頼ったり、親戚に頼ったり。誰かにお願い出来ることはお願いしてもいいんだ、と思えるようになってから気持ちに余裕が持てるようになりました。何事にも『こうしないと』と思っている部分はすでにやっていると思うんです。だから頼るところ、抜くところを見つけられるといいと思いますね」

そして、地元の沖縄や家族についても話してくれた。「仕事にしても、プライベートにしても、本当にしんどくなったら島で生活しようと思っていますね。極端に言うと、ここでしがみついて苦しい思いをするくらいなら、そうじゃない生活をする方法もある」と語った。

4人姉妹の末っ子の黒木は、3人の姉との関わりも大切にする。年に数回、互いの近況を話す。肩ひじを張らずに本音を話せる場所だという。

「姉が3人いて、集まると女子だらけなので、話しが止まらないんですよ。そこでお互いのことを話して、たぶん一気にみんなデトックスしているんだと思います。それぞれ全然違う意見が聞けるので、勉強になるし、そんな視点もあるのかって思いますよね。私もそこで話しをするので、あんまり今悩みはないんですよね」

人に頼り、帰る場所を心に持ちながら、自分らしいペースで走る。その積み重ねがデビューから歩み続けられる強さだと感じた。【加藤理沙】